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いじめられっ子の僕にできた姉は推し!?18

2022年5月16日~乃木坂46合同会社マネージャー部オフィス~

○○:ふぁ~...
橋本:○○君
○○:あ、はい
橋本:寝不足?
○○:いや…寝不足っていうより疲れが溜まってるんですよね...
寺田:○○君、最近忙しいもんね...
中元:○○君は役職が多いからね~
橋本:○○君、明日休みにしとくね
○○:え?
橋本:明日はゆっくり休みなさい
○○:ありがとうございます
橋本:今日もこの後、怜奈の付き添い終わったら直帰しな?
○○:すみません。ありがとうございます
橋本:じゃあ、行っておいで?
○○:行ってきます

~数時間後~

~帰り道(車内)~

怜奈:○○君
○○:どうしました?
怜奈:ココアどうぞ
○○:ありがとうございます
カチャ(ココアを開ける○○)
○○:いただきます
怜奈:どうぞ~
ゴクゴク(ココアを飲む○○)
怜奈:絢音には相談したんだけどね。私、卒業しようと思う
○○:そうですか...
怜奈:止めないんだね...
○○:僕に止める権利なんてありませんよ...
怜奈:え?
○○:アイドルだって一人の人間です。周りの人間が人生を左右することなんかできません
怜奈:・・・
○○:怜奈さんが思い付きでそんなこと言ってるんじゃないってことは分かります。だから僕は止めません
怜奈:そっか...ありがとう
○○:いえ...

2022年6月8日~乃木坂46合同会社マネージャー部オフィス~

橋本:この後、絢音ののぎおびだけど、誰が着く?○○くん?
○○:すみません。この後、全ツの警備計画書を書かないと...
春樹:じゃあ、僕が
橋本:了解。じゃあ、よろしく~

~数時間後~

~SHOWROOMスタジオ~

春樹:じゃあ、そろそろ始めましょうか
絢音:は~い

~乃木坂46合同会社マネージャー部オフィス~

橋本:○○君は絢音ののぎおび見てるの?
○○:そうですよ~。警備計画書を書きながら見てます

~数十分後~

バンッ(机を叩く○○)

橋本中元寺田:!?
橋本:どうしたの!?
○○:・・・
中元:○○君?
寺田:どうし...
「鈴木絢音キ、モ、イ❕❕」
「鈴木絢音キ、モ、イ❕❕中西アルノちゃん可愛いー❕❕鈴木絢音はアルノに遠く及ばないから乃木坂卒業しろ!」
「鈴木絢音はアルノに遠く及ばないから乃木坂卒業して、じ、さ、つ、しろ❕❕」
「鈴木絢音はアルノに遠く及ばないから乃木坂卒業して、じ、さ、つ、しろ❕❕鈴木絢音キ、モ、イ❕❕」
寺田:これ...
橋本:蘭世、春樹君に連絡して絢音の見てる場面にこのコメントが映らないようにしてもらって、それとSHOWROOMの通報お願い
蘭世:わかりました...
橋本:○○くんは少し落ち着きなさい
○○:落ち着いてますよ!
橋本:どこが落ち着いてるの!?
○○:落ち着けるわけないじゃないですか!
橋本寺田中元:・・・
○○:奈々未さんは自殺しろって言われる人間の気持ちがわかるんですか!?
橋本:・・・
○○:精神的に限界が来てからじゃ遅いんですよ!?
橋本:わかってるよ!そんなこと!
○○:なら、警察に通報してくださいよ!
橋本:無理よ!
○○:なんでですか!?
橋本:芸能界に居る以上は誰だって誹謗中傷は受けるのにこの件だけ特別扱いできるわけないでしょ!
寺田:ストップ!
中元:二人とも落ち着いて!
○○:クソっ!
ガシャンッ(椅子を蹴る○○)
(オフィスを出ていく○○)

寺田:ちょっと!○○くん!
中元:ななみん...どうしたの?
橋本:何が!?
中元:普段はそんなに怒らないでしょ?
橋本:ほっといて!
(オフィスを出ていく橋本)

中元:ななみんまでどうしちゃったのよ...
寺田:とりあえず、通報と春樹君への連絡は終わりました。それとこの後、猫舌の配信もあるから藤野君にも連絡しておきました
中元:わかった。ありがとう
寺田:どうしますか?
中元:私たちも居なくなったらここが空っぽになるから、蘭世はここに居て?
寺田:わかりました
中元:とりあえず、○○くんの方から様子見てくる
寺田:了解です

~乃木坂46合同会社レッスン室~

中元:電気くらい点けたら?
○○:日芽香さん...
中元:全然見つからなかったんだけど...
○○:すみません...
中元:全然大丈夫だよ...はい。ココア
○○:ありがとうございます
中元:大丈夫?
○○:この後、絢音ちゃんにどんな顔して会えばいいんですかね...
中元:前に絢音ちゃんが誹謗中傷を受けた時に私とななみんがなんて言ったか覚えてる?
○○:絢音ちゃんを守ってあげてって...
中元:そう。○○くんだからこそ絢音ちゃんを守ってあげられる。私はそう思うよ?
○○:・・・
中元:絢音ちゃんは○○くんのことが大好きなんだよ?○○くんは?
○○:僕も絢音ちゃんのことが大好きです...
中元:大好きな人に守ってもらえるのがどんなに助けになるか...だからね?最後まで守ってあげて?
○○:はい😢日芽香さん...ありがとうございます😢
中元:じゃあ、落ち着いたらオフィスに戻りな?私はななみんの所に行ってくるから
○○:わかりました...
中元:ななみんとも仲直りしなよ?
○○:はい...

~乃木坂46合同会社屋上~

中元:なんで二人して見つけにくいところに居るの?
橋本:私に言われてもね...
中元:大丈夫?
橋本:大丈夫だよ...
中元:本当は?
橋本:ひめたんには隠し事できないね...
中元:それで、大丈夫なの?
橋本:大丈夫じゃないよ...
中元:なにかあったの?
橋本:私が乃木坂を卒業してからしばらくは乃木坂じゃないアイドルのマネージャーをしてたのは知ってるでしょ?
中元:うん。確か1年くらいだったよね?
橋本:そう...その時のメンバーの一人が誹謗中傷を受けて自殺した...
中元:え...
橋本:その件でそのグループのマネージャーをやめて乃木坂のマネージャーになった...
中元:・・・
橋本:今でも後悔してるの...なんで助けてあげられなかったんだろう...なんで気づけなかったんだろうって...
中元:・・・
橋本:でも、気づいても何も出来ないんだよね...
中元:○○君は違うんじゃないかな?
橋本:え?
中元:○○君は本気で絢音ちゃんを守ろうとしてる
橋本:・・・
中元:○○君はいじめられてたから誹謗中傷を受ける側の気持ちを知ってる
橋本:それは私達だって...
中元:私たちには同期が居たでしょ?
橋本:・・・
中元:○○君には助けてくれる友達は居なかったし、絢音ちゃんも同期はれなちしか居ないし卒業を発表した。だからこそ一人で耐えてた○○君は絢音ちゃんを一人にさせたくないんだよ...一人がどんなにつらいか知ってるから...
橋本:○○君は凄いね...自分のことより絢音のことを優先するなんて...
中元:それが、○○君なんだよ?
橋本:そうだね...
中元:そろそろ戻ろうか...
橋本:うん...
中元:○○君と仲直りしなよ?
橋本:わかった...

~乃木坂46合同会社マネージャー部オフィス~

橋本:○○君...
○○:さっきはすみませんでした...
橋本:私の方こそごめん...
○○:いえ...
中元:じゃあ、この話はおしまいね?
○○:はい
橋本:あ、○○くん。これだけは言わせて?
○○:なんですか?
橋本:次からは自分が正しいと思ったことをしなさい
○○:...分かりました
橋本:じゃあ、仕事終わらせようか
○○:そうですね


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