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乃木坂高校学校内 第三話

AM7:30~乃木坂高校職員室~

絢音○○山崎:おはようございます
深川:おはよう
西野:おはよう~
山崎:今日、遅かったですね
○○:いや~、刑事部長と若月さんに呼び出されててね~
山崎:そうだったんですね~
教師1:怜奈先生!大変です!
怜奈:どうしたんですか?
白石:何事ですか?
教師2:藤野が女子生徒を襲いました!
全員:!?
怜奈:何があったんですか!?
教師1:空き教室の前をたまたま通ってたら悲鳴が聞こえて中を見たら藤野が女子生徒を襲ってたんです!今、相沢先生が取り押さえてます!
○○:本当に藤野がやったんですか?
怜奈:そうですよ!藤野君がそんなことやるとは思えません!
教師2:お前!警察の癖に加害者を守るのかよ!
山崎:とりあえず、現場行きましょう!
○○:そうだね...

AM7:39~乃木坂高校空き教室~

教師3:おい!藤野!暴れるな!
藤野:俺はやってない!
怜奈:藤野君!大丈夫!?
○○:相沢先生。一回、藤野を離してください
教師3:ああ...
絢音:被害者の子は?
教師4:この子です...
絢音:大丈夫だった?
女生1:はい...😢
絢音:・・・
○○:藤野。一つだけ教えろ。お前はあの子を襲ったのか?
藤野:僕は襲ってない!
○○:わかった...絢音!現場鑑識とマル援要請!
絢音:わかった...
○○:○○君は現場保存!
山崎:わかりました!
○○:藤野。少しだけ捕まってろ(ボソッ
藤野:信じていいのか?(ボソッ
○○:もちろん(ボソッ
藤野:わかった(ボソッ
○○:藤野卓也。あなたを強制わいせつの現行犯で逮捕します
怜奈:ちょっと待ってよ!
○○:すみません。これが僕たちの仕事なので...
怜奈:そんな...
井上:何があったの?
絢音:小百合さん。早いですね...
井上:ちょうど三人に用があって...着くところだったから...
絢音:そうですか
○○:小百合さん。強制わいせつの現行犯です
井上:え?藤野君が?
○○:はい
井上:...わかった。美月。とりあえず藤野君を職員室に
山下:え?でも...
井上:美月?
山下:はい...
井上:賀喜ちゃんはマル害を応接室に
賀喜:わ、わかりました...
井上:あとの方は現場保存のために職員室で待機していてください
全員:わかりました...

井上:で、なんのつもり?
○○:なんのことですか?
井上:白々しいね~。最初から藤野君を疑ってないくせに
○○:バレましたか😅
井上:そりゃあね?○○は元生徒ですから~
○○:それもそうですねw
絢音:でも、なんで藤野君を逮捕したの?
○○:監視の目を付けておいた方が何かと楽だから?
井上:で、どうするつもり?
○○:まず藤野の無実の証拠を見つけないとですよね~
飛鳥:とりあえず被害者と藤野君の話聞いてみるしかないか...
○○:そうですね...
井上:じゃあ、○○君ここお願いね?
山崎:わかりました

AM7:59~乃木坂高校応接室~

教師4:大丈夫?
女生1:はい...😢
絢音○○井上:失礼します
賀喜:あ、○○さん...
絢音:何があったか教えてもらえる?
女生1:お手洗いから教室に戻ってる途中に藤野に無理やり空き教室に連れ込まれて...襲われました...
絢音:それって何時頃だったかわかる?
女生1:わ、わかりません...
絢音:そう...ありがとう...
井上:じゃあ、藤野君の方行こうか...
絢音:そうですね...
○○:・・・

AM8:05~乃木坂高校職員室~

教師2:何であんなことをしたんだ!
教師1:いい加減話せ!
山下:落ち着いてください!
怜奈:落ち着きましょう?
絢音○○井上:失礼します
山下:○○さん...
教師2:おい!スクポリさん!早くこいつを警察署に連れていけ!
怜奈:ちょっと待ってください!まだ藤野君がやった証拠は見つかってません!
教師1:何言ってるんですか!僕たちが見たんですよ?
○○:落ち着いてください!藤野の話を聞かせてください
藤野:やっと来たか...
○○:悪い。被害者の話聞いてたわ...
藤野:ふ〜ん。被害者の話を信じるの?
○○:いや~?まだ、お前の話を聞いてないぞ?
藤野:それもそうだな...
○○:で、何があった?
藤野:朝学校に来たら靴箱の中に手紙が入ってて
○○:その手紙ある?
藤野:おう...これだよ...
○○:どれどれ
「藤野君へ 藤野君に伝えたいことがあります。7時15分に2階の空き教室に来てください」
○○:え?お前何時に学校来てるの?
藤野:え?7時だけど...
○○:早いなwまぁいいや。梅。鑑識に持っていって?
梅澤:わかりました
○○:あと藤野の靴箱を鑑識に調べさせて?
梅澤:了解しました
○○:さて、それで?
藤野:7時10分頃にそろそろ時間だなって思って空き教室に向かったら、いつの間にか気を失ってて...
○○:気づいたら、被害者を襲ってるような体制になってたってことか...
藤野:ああ...
○○:そうか...
絢音:で、どうするの?
○○:え?とりあえず藤野の無実の証拠を探すかぁ~...
教師1:おい!お前ほんとに加害者を守るのか!?
教師2:お前!警察だろ!
教師3:警察なら被害者のために早く加害者を逮捕しろよ!
○○:いや~...藤野が犯人とは思えないんですよね~
教師1:は?
教師3:何言ってんだよ!
設楽:まぁまぁ...落ち着いて。○○君の話も聞きましょうよ?
教師2:わ、わかりました...
設楽:で、藤野が犯人じゃないという根拠は?
○○:まず、藤野は僕たちスクールポリスとある程度の関わりを持っている。僕たちが学校にいるのをわかっていて、わざわざ事件を起こしますかね?しかもこんなバレやすい学校の教室で...
井上:もし、本当に襲う気なら体育倉庫に呼び出すはず...
○○:あそこは殺人事件が起きたから生徒が近寄らないから見つかりにくくなる...
井上:なのに体育倉庫ではなく、空き教室に呼び出したのは...
○○井上:藤野【くん】が捕まるようにするため...
設楽:なるほど...藤野はまんまと罠にはまったと...
○○:それに本当に犯人なら、僕たちと話したがらないですからね~
教師123:・・・
梅澤:大変です!
○○:どうした?
梅澤:マル害に賀喜ちゃんが襲われました!
全員:!?
井上:賀喜ちゃんは!?
梅澤:無事です。軽く殴られたみたいで...今、深川先生と飛鳥さんが付いてます...
○○:やっぱり被害者と加害者は逆だったか...
梅澤:どういうことですか!?
○○:忘れたのか?井上助教の授業を
梅澤:え?
○○井上絢音:気を付けないといけないのは、被害者と加害者。被害者が加害者で加害者が被害者なんてことはよくある話...
梅澤:○○さん達はいつから気づいてたんですか?
○○:え?最初だけど...
山下:なら!賀喜ちゃんが襲われる前に!
絢音:証拠は?
梅澤山下:!?
○○:証拠がないなら逮捕はできない
○○絢音井上:でも、今なら現行犯で逮捕ができる
山下:じゃあ、今すぐに逮捕しないと!
梅澤:でも、どこに居るのか分からないですよ?
○○:あ、多分だけど…もうじきここに来るよ?
全員:え?
山下:なんで...
○○:まず、なんでこの事件は起きたの?
梅澤:何でって...
山下:何でだ?
○○:...じゃあ、マル被の標的は?
山下:え?藤野君ですよね?
○○:じゃあ、その藤野はどこにいる?
梅澤:え?ここに居ます...あ...
○○:まぁ、そういう事だな
設楽:で、どうする気だ?
○○:どうするって...どうするもなにも...もう居るからなぁ~
全員:え!?
女生1:ばれたかぁ〜。あんた意外と頭いいねぇ~
○○:そりゃ〜...伊達に警察官やってないからね~
女生1:ふ〜ん
○○:で、なんでこんなことしたの?
女生1:こいつに振られたから?いや~。せっかく好きになってやったのに降られるとはね~
○○:・・・
女生1:だからこいつを騙して人生壊してやろうと思ってw
山下:ふざけないで!あなたのせいで一人の人生が壊れる所だったんだよ?少しは反省しなさい!
○○:梅...逮捕しろ
梅澤:はい...あなたを公務執行妨害で現行犯逮捕します
山下:午前8時32分
梅澤:じゃあ、私たちは移送します...
○○:お願い...

AM9:00~乃木坂高校屋上~

藤野:いや~。めんどくさいことに巻き込まれたなぁ~
○○:本当だな~
藤野:でも、○○さんと怜奈先生が信じてくれてうれしかった...
怜奈:藤野君が捕まらなくてよかった...
藤野:ありがとう
○○:藤野。お前も素直なとこあるんだな~
藤野:どういうことだよw
○○:にしても、恋は盲目って本当なんだなぁ
井上:そうだね~
絢音:私は○○と居れるだけで幸せだなぁ~
○○:僕も幸せだよ~
井上:ほんとラブラブだなぁ~
○○:ところで藤野は授業受けなくていいの?
藤野:今日くらい許して?
○○:それもそうだなw


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