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ボーダーライン episode6「シカゴの警官」

~LAPDノギー分署巡査部長オフィス~

○○:お呼びですか?
橋本:お呼びです
絢音:どうしたんですか?
ジェイ:お待たせしました
蘭世:どうしたんですか?
橋本:揃ったね
○○:さっきのジョン・ケイシーのことですか?
橋本:他にある?
○○:無いですね
ジェイ:それで、ジョン・ケイシーは何者ですか?
橋本:シカゴ警察に確認したらジョン・ケイシーという巡査はシカゴ警察54分署の警官で、LAには捜査で来てるわけではないみたいだね
○○:じゃあ、なんで?
橋本:知らないよ?
ジェイ:・・・
○○:どうしますか?
橋本:取り調べして?
○○:俺が?
橋本:うん
○○:パトロールなのに?
橋本:パトロールでも、あんた刑事じゃん
○○:・・・
ジェイ:ガンバレー
○○:お前、関係ないからって...
巡査1:大変です!
橋本:今、取込み中なんだけど...
巡査1:それはすみません。でも!ジョン・ケイシーが逃走しました!
橋本○○ジェイ:は?
絢音蘭世:え?
橋本:どういうこと?
巡査1:別の被疑者を留置場の中に入れるタイミングで逃走しました!
○○:どっちに行った?
巡査1:外です!
ジェイ:手配掛けましょう
橋本:そうだね
巡査2:大変です!
橋本:今度は何?
巡査2:駐車場で巡査が一人倒れてて話を聞いたら男に殴られ銃を奪われたと
ジェイ:めんどくさいことになったな...

橋本無線:2ーLー100より指令室。ノギー分署の留置場から被疑者が逃走。被疑者はジョン・ケイシー。シカゴ警察の警官で巡査の銃を奪って逃走。ノギー分署から半径5キロを封鎖して!それと近くの警官は捜索に参加して。コード3

○○:俺達も探してきます
橋本:私も行く。もしジョン・ケイシーが戻ってきたら私を呼んで
巡査2:はい

~LAPDノギー分署駐車場~

○○:おい!大丈夫か!
巡査3:大丈夫です...
絢音:救急車を呼びます
○○:頼む

絢音無線:2-A-35。ノギー分署に救急車を要請。コード3
純奈無線:ディスパッチ。了解

○○:何があった?
巡査3:車に荷物を積んでたら急に後ろから殴られて...銃を盗られた...
橋本:とにかく中で休みなさい
巡査3:はい...
橋本:お願い
巡査4:分かりました。行こう
巡査3:ああ...

ヘリ1無線:こちらAir3。被疑者の服装を教えてくれ
橋本無線:2-L-100からAir3。被疑者の服装はジーンズに黒のTシャツ
ヘリ1無線:Air3。了解

ジェイ:あいつはどこに逃げると思う?
○○:考えもなく逃げてるとは思えないな...
絢音:どういうことですか?
○○:ここは警察署だぞ?意味もなく逃げたら
ジェイ○○:すぐに捕まる
蘭世:でもジョン・ケイシーはシカゴの警官なんですよね?LAで逃げる方法なんてあるんですか?
橋本:あんたらならどうやって逃げる?
ジェイ:俺なら下水道で逃げる。犬もヘリも追えないからな
絢音:私なら服を着替えて逃げます
蘭世:私は車を盗んで逃げます
橋本:・・・

純奈無線:ディスパッチより全ユニット。ヒナタ―・ロード9051で417

絢音:このタイミングで銃を持った人の通報...
○○:俺ならこれだ
橋本ジェイ絢音蘭世:え?
○○:嘘の通報で警官を向かわせて警備が手薄になったタイミングで逃げる
ジェイ:いくら警官が居なくなっても服装がバレてるんだから残った警官にバレるだろ?
○○:絢音と蘭世の答えも合わせろ
絢音:え?私と...
蘭世:私の回答?
○○:警官の服装に着替えてパトカーに乗ってサイレンを鳴らせば417に向かってるパトカーになる。警官は怪しまない
蘭世:でも、GPSでバレませんか?
○○:このタイミングでパトカーのGPSなんて指令室以外見ないだろ
蘭世:確かに...

橋本無線:2-L-100より指令室。417の特徴は?
純奈無線:不明です。緊急で警官を派遣してくれとの通報です
橋本無線:了解

橋本:もし本当の通報ならどうする?
○○:・・・
橋本:本当の通報なのに警官が向かわなかったら?
○○:ならわざと抜け穴を作りましょう
橋本:分かった

橋本無線:2-L-100から2-Aー12と2-A-07。417に対応して。コード3
巡査5無線::2-A-12。了解
巡査6無線:2-A-07も向かう

~LAPDノギー分署裏口~

男1:よし。行くか
カチャ(銃を向ける○○と絢音と橋本)
○○:LAPDだ!動くな!
絢音:武器を捨てて腹ばいになれ!
橋本:諦めなさい!
男1:反対側ががら空きだぞ?
カチャ(銃を向けて○○たちとは反対側から来るジェイと蘭世)
ジェイ:なんか言ったか?
蘭世:武器を捨てなさい!
男1:クソっ!なぜ分かった?
絢音:私の指導巡査は優秀なんです
男1:そうか...
カチャ(銃を置く男1)
絢音:あなたを逮捕します

橋本無線:2-L-100。コード4。被疑者を確保

橋本:そのまま取り調べして
○○:分かりました。行くぞ
男1:分かったよ

~LAPDノギー分署取り調べ室~

○○:で、あんたはなんでLAに来たんだ?
男1:何でだと思う?
○○:分からないから聞いてるんだが?
男1:教えないよ
(取り調べ室に入ってくる橋本)
橋本:○○
○○:どうしたんですか?
橋本:これ...
絢音:ネットニュースですか?
(取り調べ室に入ってくるジェイと純奈)
○○:シカゴ警察の警官。ジョン・ケイシーがシカゴ警察の機密情報を盗んで逃走中。見つけた方は911を...
男1:・・・
ジェイ:どういうことだ?
○○:ジェイ。ジョン・ケイシーの私物は?
ジェイ:保管庫に入ってるけど...
○○:ジェイ。ジョン・ケイシーを頼む。新人!行くぞ!
絢音:はい!

~LAPDノギー分署保管庫~

○○:ジョン・ケイシーのは...
絢音:ありました!
○○:スマホに...拳銃と...バッジ...後は...
橋本:USB...
○○:ありましたね...

~LAPDノギー分署取り調べ室~

(取り調べ室に入ってくる○○と絢音と橋本)
○○:お前がLAに来た理由はこれだな?
ジェイ:これは...
蘭世:USBですか?
○○:このUSBの中にシカゴ警察の機密情報が入ってるんだよな?
男1:・・・
絢音:それでなんでLAに来たんですか?
○○:シカゴ警察から逃げるためだろ?
男1:なんでもお見通しかよ...
橋本:こいつは刑事になったのにパトロールに戻った変人で、捜査の腕は完璧だからね~
絢音:どういうことですか?
○○:機密情報を盗まれたシカゴ警察がジョン・ケイシーに対して何もしないと思うか?
蘭世:まさか...
橋本:シカゴ警察に見つかったら射殺でもされるんじゃない?
○○:同意見だ。まぁ、機密情報の内容によるがな...
絢音:そんな...
蘭世:どうするんですか?
橋本:上と相談するしかないでしょ?
○○:まぁ、100%シカゴ警察に引き継ぐだろうけどな...
ジェイ:そうしないと他の警察機関と揉めることになるしな...
蘭世:そんな...
絢音:何か方法は無いんですか?
○○:いちパトロール警官にはどうすることもできないな...
ジェイ:だよな...
○○:とにかく上がどうするか決めるまではLAPDで守るけどな。構いませんよね?
橋本:LAPDで留置してる時に殺害でもされたら大事だからね
○○:了解です
男1:面倒掛けて悪いな...
○○:じゃあ、留置場に連れて行け
ジェイ:分かった
○○:あ、もう逃げるなよ?
男1:分かってるよ
橋本:会議にはあんたも出なさい
○○:了解

~LAPD本部会議室~

本部長補佐1:で、状況は?
橋本:シカゴ警察の巡査。ジョン・ケイシーがノギー医療センターで逮捕されました。ジョン・ケイシーはシカゴ警察の機密情報を盗んで逃走していました
○○:そして、留置場から逃走し。再逮捕しました
警視1:機密情報は見つかったのか?
橋本:はい。多分このUSBの中だと思われます
警視1:そうか...
橋本:どうしますか?
警部補:俺はシカゴ警察に連絡するほうが良いと思うな
警視1:俺もだ
○○:でも、シカゴ警察に連絡すればジョン・ケイシーはシカゴ警察に殺害される可能性があります
警視2:パトロールが口を出すな!
橋本○○:・・・
新内:でも、坂井刑事が言ってることも間違ってはいません
警視1:だが、シカゴ警察と揉めるわけにもいかないだろ
本部長補佐2:本部長と副本部長はどう思いますか?
副本部長:俺はシカゴ警察に連絡すべきだと思う
本部長:シカゴ警察がジョン・ケイシーを殺害する可能性は何パーセントだ?
橋本:何とも言えません
○○:殺害はされなくても、何をされるかは分かりません
本部長:・・・
副本部長:どうしますか?
本部長:シカゴ警察に連絡してくれ
副本部長:了解しました。頼む
本部長補佐1:はい
○○:ですが本部長!
本部長:じゃあ、どうしろと言うんだ!
○○:・・・
本部長:シカゴ警察に黙っておいてシカゴ警察と戦争でもしろというのか!
○○:いえ...
本部長:会議は以上だ!
(会議室を出ていく本部長と副本部長と本部長補佐12と警視12と警部補)
橋本:○○。行くよ
○○:はい...

~ノギー分署オフィス~

○○:新人。行くぞ
絢音:はい...

~ノギー・ヒルズ~

○○:・・・
絢音:○○さん...どうなりましたか?
○○:シカゴ警察に引き継ぐことになった...
絢音:そうですか...

橋本無線:2-L-100から2-A-35。チャンネル9で話せる?
○○無線:2-A-35。了解

絢音:なんですかね?
○○:多分、ジョン・ケイシーのことだろうな...

○○無線:2-A-35です。何ですか?
橋本無線:ジョン・ケイシーのことだけど、この後釈放することになった
○○無線:釈放してスナイパーに射殺させるんですか...
橋本無線:多分ね...一応報告したけど、変なことしないでよ?
○○無線:了解です...

○○:クソっ!

~数時間後~

~ヒナター・ハイツ~

純奈無線:ディスパッチより全ユニット。ノギー・ロード1235で927D
○○無線:2-A-35了解。コード3
ジェイ無線:2-A-23も向かう。コード3
橋本無線:2-L-20も向かう

~ノギー・ロード1235~

ウーーーーーーーーー

○○無線:2-A-35。コード6

○○:あれか...
絢音:○○さん...
○○:・・・

ウーーーーーーーーー

ジェイ無線:2-A-23。コード6

ジェイ:状況は?
蘭世:どんな状況ですか...
ジェイ:おい...これ...

ウーーーーーーーーー

橋本無線:2-L-20。コード6

橋本:どう?
ジェイ:巡査部長...
橋本:・・・

○○無線:2-A-35より指令室。おそらく187だ。強盗殺人課と鑑識を寄こしてくれ。それと本部長に伝えてくれ。ジョン・ケイシーが殺されたと
純奈無線:ディスパッチ。了解。伝えます

橋本○○ジェイ絢音蘭世:・・・
橋本:どう思う?
○○:シカゴ警察に殺されたと考えるのが妥当でしょう
絢音:狙ったのはどこからですかね?
○○:多分、あそこだ
橋本:スナイパーが狙うには持ってこいの場所ね...
ジェイ:USBってLAPDで預かってるんですか?
橋本:いや?釈放の時に返却したはずだけど...
ジェイ:USBが見つからない...
○○:シカゴ警察が持って行ったのか...
蘭世:この事件はどうなるんですかね?
○○:多分、揉み消されるな...
絢音:そんな...

~数十分後~

○○:警部...
新内:状況は?
橋本:ジョン・ケイシーが何者かに撃たれ亡くなりました
新内:そう...
ジェイ:我々はどうすれば?
新内:ここは強盗殺人課に任せてパトロールに戻りなさい
絢音:揉み消すんですか?
○○:絢音
絢音:でも
○○:絢音!
絢音:すみません...
新内:組織のためよ...
○○:行くぞ...
絢音:はい...
ジェイ:俺達も...
蘭世:はい...
新内橋本:・・・

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