マルタで病院に行ったら10時間待った話

こんにちは。
7月も気付けば半ば、日本も酷暑と聞いてますがマルタも中々です。
暑くて無理・・って言ったら同僚に「え?夏はまだきてないぜ?」と言われました。「どうやって生きるの?」と聞くと「みんな死んでる」とのこと。
それでもその同僚は、仕事が終わると海に泳ぎに行ってるそうです。
なんだかいいなーそのライフスタイル・・と思いながら私はやらない気がする。できるだけ早く家に帰って身体と頭を休めたい。
そんなこんなで、学校には行ったり行かなかったりと最低限の活動範囲で暮らしてます(笑)

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さて、今回は体調の話を。
日本ではそこまで風邪を引くタイプではありませんでしたが、マルタに来てからというもの頻繁に風邪をひきます。
空気が乾燥していることや、マルタは至るところが建設中のため塵埃がすごいこと。そして、ナイトクラブも盛んなのでクラスで誰かしらは風邪引き、そしてそれが定期的にうつるのが主な理由です。免疫を上げる食生活がしづらいのもあるかもしれません。
そんな環境下で、案の定先週発熱をしました。

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あ〜またか〜と思いながら部屋で休んでいると、体温調整が効かず寝ている間に大量に発汗。頭もガンガンの中、脱水になったらやばいと思い水を飲むも凄まじい吐き気。時すでに遅くしっかり脱水症状に陥っていました。
自分の身体から水分という水分が抜けていくのに、水分摂取ができないという状況に恐怖、トイレに行くことすらしんどいこの状態で病院に行くのはハードルが高すぎる・・は〜〜〜このまま死ぬのでは、日本が恋しい心細い。と身体と心も限界値を迎えながらも、涙を流すのがもったいなかった(水分が抜けるのが)ので心で悔し泣きをしながら、孤独死は嫌だ、と情報収集を。
どんな状況であれ、一人で生きる術を探さねばなのは海外あるあるですね。
脱水に関してはスプーン一杯ずつ水を摂取していくとよいと見たので実施。
次第に嘔吐もなくなり水分をとることに成功。

それでも脱水の恐怖を痛感した私は、医者にかかることを考え始めました。そこでマルタは往診サービスが比較的主流という記事を目にしたので、学生寮のレセプションにそういったサービスがあるかどうかをチャットで聞いてみることに。そしたら「すぐに来てくれるからね、部屋にいてね」とすぐさまレスポンス。ああ〜なんか最初から聞けばよかったわ、と思いながら待つこと1時間(10分で来ると言われた)。

ドアがどんどん!!となり瀕死の状態で開けると、そこには救急隊。
回らない頭でも救急車が呼ばれたことが分かりました。
呼んでないわ!と思いながらも有無を言わさず車椅子的なものに固定され、そのまま搬送。多分30秒くらいの出来事でした。日本ですら乗ったことのない救急車に少しだけ興奮したのと、大袈裟になって恥ずかしいのと、申し訳ないのと、いくらかかるのかと色んな感情がミックス。そして突然の出来事に財布を忘れたことを病院で気づきました。いろいろ終わってる状況でしたが、とりあえず孤独死は免れたと言い聞かせ平常心を保っていました。

しかーし。
そこから帰れたのはなんと10時間後。
病院について1時間後くらいに問診に呼ばれて病状を説明(その時点で本当の緊急患者なら死んでるな・・と思った)
それは1分くらいで終わり、あとは外で待っててねと言われて待つこと8時間。・・・8時間!!!?点滴くらい打ってもらえるかと思ってましたが、とりあえずの解熱剤だけ渡されて、あとは待合室のベンチで待機するよう伝えられました。

格安航空のトランジットのような、ドッキリのような、何かの罰ゲームのような。特に来る予定のなかった病院、硬い椅子、高熱、うっすいパジャマと部屋用のスリッパ。財布すら持たずに何をしているのか。笑
薬が効き始めてからは楽になったので、普通に家に帰ってベッドに横になりたい、、と思いつつ救急車まで呼んでおいてそれも言い出せず。
そして病院は夜通し忙しいにも関わらずスタッフの皆さんも丁寧に接してくれました。
それが余計に自分何しているんだろう感で惨めに。笑
涙すら枯れて出てこなかったけれど、とりあえず8時間後に無事病室へ通されて、尿検査、採血、X線、コロナ検査などなどをしました。

結果ただの風邪でした、わかってました、、。

気になる料金は209€。日本円で3万円くらい。
忘れたころに財布持っていないことを思い出して変な汗が止まりませんでしたが、なんとかApple Payで支払えました(歓喜)
救急車代が痛かったけれど、払えない金額だったらどうしようと思っていたので、それだけは安堵。
日本に帰ったら保険請求が効くので結果オーライです。
病院を出た頃には翌日を告げる朝陽が。色々な意味で沁みました。

後にも先にも忘れがたい1夜でした。

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さて、それじゃあマルタで風邪引いたらどうするのか?という話ですが、
マルタでは基本薬局にお医者さんがいるそうです。
通常の風邪や軽い困りごとであれば病院ではなく薬局に行くことが一般的だそう。
往診サービスについては、よく分かりませんがいくつかの記事で見かけたので、語学学校など提携している医者がいる場合は来てくれるのかもしれません。

そして脱水防止のためにもただの水ではなく経口補水液やスポーツドリンクを飲むことが大切ですが、マルタではポカリやアクエリ、OS1などは見かけません。
スポーツドリンクはゲータレード、そしてOS1はORSという経口補水タブレットで代用できます。ORSは薬局で売ってます、そして普通に美味しい。笑

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日本も酷暑だと効きました。
日本の友人もマルタの友人もSNSのストーリーで暑い・・とつぶやいています。みなさんも熱中症、脱水にはくれぐれもご注意を!


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