耐震偽造の弊害

カジュアルにさぁ
抜いちゃいけない鉄筋を抜いちゃったお陰で建築基準法が改正され、めちゃくちゃめんどくさいことが増えたのは紛れもない事実

私利私欲かなんか知らんけど、やっちゃったことがあまりにもデカすぎて仕事がめちゃくちゃ増えた業界の末席にいるあやねこです

鉄骨会社にいた頃、鉄骨の経路やら電炉か高炉か非破壊検査の様子を写真撮るとかさぁ、それって耐震偽装前にありました?と聞きたくなる

んで構造図見ていろいろとなんか書いてあるけどL2とかd2とかそれは何ですのん?というところからスタートした配筋図、今はいい思い出

入れたことにしといてね、鉄骨や鉄筋とか言ってカジュアルに抜くなやっ
そして嘘つき頭めっ、と内心思って今めっちゃくちゃ愚痴りながら図面を引いている自分がいる

おかげさまで私の師匠、御年70歳くらいの一級建築士さんが運転免許制度になり、4年に1回更新と称して研修受けて最後に小テスト受けて合格しないと更新されない制度になったとボヤいていらした(小テストの下りは忘れた)

いろんな技術の進歩は早いね
D13っていう異形鉄筋って初耳なんですけど?と思い師匠に泣きつき、師匠も知らんけど調べておきます、とおっしゃってその時講義はD13鉄筋のことを教えて下さり、私がありがとうございますと頭を下げたら師匠が逆に頭を下げられた
勉強になったって

あのさぁ、ヅ○ハさん
あんたがどんな人かどんだけ権力持っていたのかは知らんからめちゃくちゃ言うわ

アイジンにマンション買うとかわけわからん理由でカジュアルに抜くなよ
それをぽっけにナイナイ?
それがナイナイやっ、と酔いに任せてうまいこと言うよなぁと自分の酔ったけどね

ガチな話、それはやっちゃいけない

ニッポンは災害が多いのよ

だから他国に比べて建築基準法が厳しい
それご理解して抜いたのならお前こっちきて正座、話はそれからってなるのよ

師匠がおっしゃっていた3.11のお話
実は大阪湾にもその傷跡があったのよ
(師匠は地質学にもお詳しい)

阪神淡路大震災で大丈夫だったところと残念ながら被害に遭われた場所も調べた結果、やっぱり工事に手抜きがあったのと構造上大丈夫ってのも所詮は机上の空論なんですよ、師匠が寂しい顔をしておっしゃった

衣食住
本当にヒトを守るべきモノなのね
その住を私利私欲でやっちゃった、テヘペロでは済まない

それと師匠がおっしゃっていたのはバブリーってうたかたな経済効果で儲かっていた時代、もう建築ラッシュだったらしく監督がとにかく現場をまわさないと工事して建てられたマンションはシャブコンらしく耐震問題がありありらしい
(シャブコン=本来なかったらダメな割合の水を多く入れたがために蒸発してそれこそ地震が来たら倒壊間違いない、なRC等のコンクリート造)

大体何年に建ったとか内覧行って壁をノックしたらわかるので不動産屋さんが苦笑いする案件なんですけどね
(サイアクあかんかったら竣工図見せて下さる?とニッコリ笑顔で言ったら帰って下さいお願いします案件)

ヒト様の命を預かっているこの業界
カジュアルにこんなところに梁あるわけないと思いながらペンディング入れてここ梁ありました?と書いた私を許せっ!!!

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