合法ロリ懐古記#2

前回の#1では、わたくしが青春高校3年C組の書類審査を通過し、2次審査へたどり着くまでの過程を薄っぺらく記してみた。注意していただきたいのは、まだ地上波に小沼綺音が登場していないから薄っぺらいのではなく、この懐古記を通して厚くなる保証は無いということである。金箔は、キラキラ輝くが薄っぺらく、取り扱いに注意しなければならない。それと同じ類だと思っていただければ光栄だ。(ここでわたくしは安全ネットを張ることに成功するのである)
さて、2次審査の面接のグループでわたくしの左どなりにぽつねんと座っていた男は何を隠そうかの有名な本多睦氏であった。彼は自他ともに認める深夜ラジオ好き、とりわけオードリーさんの大ファンである。しかし当時はもっと、いかにも深夜ラジオリスナーという佇まいで、キャピキャピした若者が集う面接会場で最も害のなさそうな印象を受けた。もちろん、面接が終わり、数日経って日々に追われるうちに彼のことはすっかり忘れた。肝心の面接についてだが、小学生に見えるだの何だのとオトナから散々失礼なことを言われた以外は、本多睦氏との絡みで終わったのでやれ緊張しただの、やれ自分をアピールできただのといった手ごたえはひとつもなかった。日常に溶け込む知らない人との対話の1ピースに過ぎなかった。2次審査通過メールが来たのはその1週間ほど後で、いよいよわたくしが地上波に登場してしまう。怒濤のような3年間が始まるわけである。
読み返すと、#2は、ほぼ、本多睦氏のいかに「The 真っ白なキャンパス青年」であったかということを書いて終わってしまった。それも仕方ない。彼はわたくしの人生を語るにおいて、重要人物であり、これからもそうであるに違いないのだ。次、わたくしのnoteに長々と登場する本多睦氏は、こうだ。『放送作家、本多睦「先生」との云年ぶりにサシ飲み!』

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