器用

小学生の時分、周囲に、大概のことをそつなくこなすいつもごきげんの親友がおりまして。当然、あまり手はかからないうえに、何にせよ優秀な成績をおさめるものだから、コヌマの母上はたいそうその子のことを羨ましがっていたなあ。我が母上に羨望の眼差しを向けられているその子を、あてくちもまた、「いいなあ。」と思ったものです。
でも、よくよく考えたらそのあたりから、自分自身把握しきれぬほどの「劣等感」をドプドプとココロに沈めておくことになった気がして、この思い出は、可とも不可ともいえぬものになってしまっている。
振り返りすぎるとまたドツボなので、このくらいにしておきますね。

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