あかん有名人/文法解釈

私が大好きなバーバパパというアーティストがいる。
彼は一見支離滅裂だが音楽(EDM)には独特の中毒性や世界観があり何度も見返してしまうようなCG作品を投稿している。

そのうちの一つ、「あかん有名人が母校訪問に来たとき」に登場する
長谷川ダイナマイト(元ダイナマイト長谷川)という人物のある発言に焦点を当てて考察してみようと思う。
その発言とは
「というようなことが皆さんが実際には起きた時ならどうしますか」

「授業がなくなってほしい
学校は吹っ飛んで
その原因は妄想が原因で妄想が同じで
はたして皆さんが思うことは
望むことを望んだということを
手にすることはできると思いますか」

「現世でピンチは突然のピンチです」
「こりゃ大変ですよそりゃ」

「一生の積み重ねを日々の積み重ねが
一生大事にしてください」

「ピンチに打ち勝つチャンスを
掴む準備は継続できるから
ピンチに打ち勝つチャンスを掴むんや」
というものである。いかにも支離滅裂でインパクトに溢れる怪文のように思えるが、バーバパパ氏は作品の要素に対して深い設定を盛り込んでいるので頑張って考えてみようと思う。

初めの「というようなこと」とは学校が外部者の侵入、もしくはテロ行為によって教育活動が阻害されてしまう(具体的には学校にテロリストがやってきて図工室に落ちている槌で生徒を脅す)という内容であり、これは生徒が学校という場や授業に対して不満を抱えた結果、妄想したことで、これは後の部分の内容と紐づいていて実際に起きた場合、これの原因は上記のテロリストも同様に幼少期学校教育を受け不満を抱えていたという仮定につながり結果として連鎖しているということを表している。
また、先ほどのすべての思考をすべての人が共有できるかという社会的な問に繋がり長谷川ダイナマイトはこれを問題視していて警鐘を鳴らしている。
これに対処するためには人生という長期的な視野のもと、日々考えていくことが大切だと話している。

AIの発達(長谷川ダイナマイト自身もかつてAIの開発者であった)が社会問題となる混沌の乱世の時代を生き抜くための人生観や人間としての尊厳を卒業生に説く
長谷川ダイナマイトは賢く優しい人物だと思った。
また同時に難解な思考をそのまま他者へ共有するため側から見ると「あかん有名人」と捉えられてしまうのかもしれない。

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