ちひろくんと『1回目』③
ホテル、決めてたのかい!
まあ、雰囲気というか、そのつもりだったので、
むしろ決め打ちで対応してくれてたのは楽というか、
何かがピタッとはまった感じで良かった。
ホテルが集合している地帯への道中。
所々ぎこちなくなるちひろくん。
「たしか、あっちの方にありましたよね…」(敬語)
「うん、そう。たしか…あったよね」(私)
ちひろくんが決め打ちしてきた某ホテルへ。
外観、こじんまり、かわいい感じ。若干女子っぽいちひろくん。
お部屋も可愛かった。パステルカラーな壁。
変に広い部屋より、最初はこんな感じがちょうどよい。
そんなところも、うまくカチャッとはまる感じ?
コートを脱ぎ、ソファーに座る二人。
「寒かったですねえ」
「うん、寒かったねえ」
「手、冷たいですね」
「うん、冷たい」
「よかったら、先にお風呂行ってね、寒いでしょ?」
「あ…、そうですね。じゃあ先にシャワー浴びますね」
ササさ~っとお風呂場へ向かうちひろくん。
そうか、初めて会った時は一緒に風呂、入ってなかったな…。
④につづく。
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