黄色いフードの平和主義者達が弾丸を止めた

クリスマスの夜の夢

とてもとても長いく途方も無い夢を見た。

遠い未来に再び資本主義社会が生まれて、
コンクリートビルに囲まれた消費経済が出来上がった時の、
第二のヒッピームーブメントの話。

黄色いフードの平和主義者が手の平で弾丸を止めた。
のちにイエロームーブメントとなり、第二のヒッピームーブメントとなった。

新世界へ


ニコラ・テスラの巨大なデスレイを積んだデススターでの話。デスレイの中は巨大な資本主義市場になっていた!
誰もが消費し、労働に満ち溢れている。

もはやリアルのスタジアムは存在しない。
デススターにはスタジアムは一つしかない。そのスタジアムの収容人数は億を超える。
バーチャルリアリティによってエンタメの消費は加速する。完全な加速の境地をデススターの上で見た。

エレベーターで中心に行くほど富裕層の階層になり、富がない人ほど外側の干渉層と呼ばれる層に住む事になる。
干渉層は名前の通り、隕石やデブリが干渉する層だ。

部屋を借りれない労働者

労働者はタタミの布かれた八畳間に数人入り共同生活をする。その数人は大抵が擬似的な恋愛関係になり、相手の性はあまり関係がない。
だが、月に一度寮を移動しなければいけない。

惑星脱出デスゲーム

干渉層の労働者のうちで噂が広がる。それが異能使いの間でデスゲームを産んだ。参加者は異能が使える人のみで、スラスターを使った機動的な戦闘を行う。

ただ、ゲームが開始されてもルールは誰にも教えられていない。ゲームの主催者である『Q』は存在するのかもわからない。

ルールはこんなものがある、
「脱出船を動かす為の核バッテリーを一人一つ持ってこい。」
「〇〇を探せ。」
「4人の中から一人脱落させよ。」
など。ルールを勝手に解釈し、ゲームが行われる。
僕の相手は3人だった。

どんな法律も、暗黙の契約によって成り立っている。
「私はあなたを殺さないので、あなたも私を殺さないでください。」
だが、殺す可能性が生まれたら契約は意味を成さず、無法地帯になる。干渉層の治安はどんどん悪くなり、脱出船の付近は戦場と化した。
僕は、寮が同じ部屋の友人と以前同じ部屋だった友人達と協力し、脱出した。
僕の能力は、超音波カッターとカラスだった。

幽霊屋敷で梯子を使って謎解きをしたり、核バッテリーを探して奪い合って殺し合いをしたり、色々ありながらなんとか脱出した。

脱出船にて

脱出は、脱出船に乗る資格がある人とその人の一番大切な人だけしか乗る事が出来なかった。
僕は友人と脱出した。他の参加者もそれぞれ大切な人と脱出したが、参加者の中には悍ましい光景もあった。
イコールな大切な関係から取捨選択を迫られ、気がくるってしまった人々を見るのはとても苦しいものがある。

しかし、脱出後も悍ましい光景があった。
デスレイにあった階層が保持されていて、よりグレードの低い者の労働によって脱出船は維持され、グレードの低い者たちは配球が乏しかった。
僕が脱出する権利を奪った相手は富裕層だったので、僕は良いグレードの部屋と物資が与えられた。

富裕層のラウンジでカラスは真実を伝えた。
そして脱出船から逃げる事となった。

たどり着いた新世界

ハイウェイ脱出

自動車は紀元前から発明されていた!
始皇帝の墓にトランスミッションのレシピがあった!

僕はその機関車でハイウェイを走り、途中でハイウェイから外れて脱出に成功したが、惑星に落っこちた。
脱出してたどり着いたのは、放棄された地球だった。
そのおこっちた機関車に残されたのはカラス一匹だった。

カラスは洗脳の名人と出会う

森でカラスは洗脳の名人と出会った。
洗脳の名人は旧世界を見た。野心家達が自由を奪い合い、破壊された世界を知っていた。

だからこそ、洗脳の名人は誰も野心を持たずに技術の発展をさせるよう、洗脳を行なっていた。
ある者には、平面を丸めたくなる欲望を与え、
ある者には、線路を弾きたくなる衝動を与え、
ある者には、筒を削りたくなる衝動を与える。
人々は欲望の元生産活動を行っていた。

そんな世界に洗脳の名人は飽きていた。
旧世界を知ってるからこそ、純粋な野望を見たかった。彼は旧世界のという汚物を存在させない為に洗脳をする。
だがカラスがゼロ戦に乗りたいと言い出せば、目の色を変える。

洗脳の名人が出会った野心家

遠い昔、滅び去ったばかりの話。
野心家は何も無い大地から飛び去ろうと考えた。それに出会った洗脳の達人はその野心家だけは洗脳しなかった。
それどころか、野心家の手伝いをし、仲間として空へ飛ぼうとした。

しかし、飛行機が何台か成功し、少し知識を持った野心家がゼロ戦を飛ばしたいと言い出したら、洗脳の名人はそれに怒った。洗脳の名人は旧世界の神風を思い出し、そのような過ちを繰り返さないように、とその野心家を殺してしまった。

カラスは同じように殺されたが、一発の弾丸でカラスを殺す事は出来なかった。

途方も無い長い時は再び流れた。

それから、途方も無い長い時は再び流れた。
洗脳されたブッシュジュニアと夫人は、なっがーーーーーーーーいオープンカーで線路をひき続ける。その上を汽車が走れば滑稽な絵面だ。
USSRは飛来し消え去った。
残骸は塹壕になり、塹壕は道路になる。
一つのパーカーは4つの下半身になり、鉄道橋になる。
鉄道橋は装甲になり、道路標識に姿を変える。
タングステンは弾丸になり、アーマーにぶつかる。

イエロームーブメント

人々は刀を手の平で弾丸を止めた!

カラスがメンで弾丸を止めた所を見ていた者は、両手の指で弾丸を止める試みをして死亡した。
それを知っていた者は、手錠と目隠しをされてこれから殺されるという時に、怯えながら手錠で弾丸を跳ね返した。
その武勇伝は脚色され、聞いた人々が手錠ではなく素手で試みて成功した者がいた。
そして、最終的に両手の手のひらで弾丸を止めるという技に至った。

黄色いレインコートのヒッピー

平和主義の手の平が弾丸を止めた。
24万人の死者を出した、トルーパーたちのクーデターだったが、80万人は弾丸を止めた。

白い少数のトルーパーに、黄色いレインコートのようなフードを被った人々が大人数で立ち向かう。24万人の生贄を捧げ、平和主義と非武装が暴力に勝利した!
最後に馬に乗ったショウグンが抜刀し、黄色いレインコートに刀を振るったが、黄色いレインコートは手の平で止めて見せた。
ショウグンは笑顔で道路を去っていった。

そして、僕は目が覚めた。

カラスの野心

カラスはこれを現実にしたいと思い、黄色いレインコートを平和の象徴にしたいと考えた。

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