悲しいことがあるとき、私は歩く。

きれい、と言われると、強そう、と聞こえるのはなぜだろう。

本当に10秒だけでいいから、私のことが好きだと心のなかで言って、私の顔を見てほしい。

同じ人間なんていない世界で信じようとすることはすごいことだ。 そして愛することはもっとすごい。

あれは恋ではなく毒。

週末の女達の靴はいつもより少し華やかになる。

メイクも髪型も変えたけど、笑うと素が見えてちょっとイヤになる。

子どもたち

日だまりの中の教室で先生が「君たちは千人に一人の子どもなんだよ」と言っていて、 じゃあここにいる６人は六千人に六人の子どもがいるんだなぁと誰かが言って、 みんなが宝物になったような気持ちになった日だった。

命日に墓参り来てもらうよりも、何でもない日に来てほしい。

ふと、なんでもない自由な時間帯である夜に、男の人に自分を注いでいる自分に気付いた。

空腹と食欲は別だと思う。

あの人の背中

昔、あの人の背中を掻いてあげたとき、あぁ幸せだなぁあぁ幸せだなぁと思っていた。 家帰ったらあの人に背中痒くなってないか聞きたいな。 今はそういうのも含めて、暗い欲望が希望であり、生きるすべになっている。 前は何を頼りに生きていたのか分からないくらいに。