娘の靴がなくなった
昨日、いつもより少し遅い時間に娘が帰宅した。
「お母さん、靴がなくなった」
部活終わりに下駄箱に行くと靴がなくなっていたとの事。バレー部とバスケ部だけが活動していたとの事で、どうやら誰かが間違って娘の靴を履いていったのかもしれない。
バレー部の子の靴が残っていたので、その子が間違えたのだろうと思って、娘はその子にLINEをした。
「間違ってないよ」
すっとぼけか?
それとも?
部活の顧問から電話がかかってきた。
履き間違えならそこまで大事にすることは無いと思ったが、どうやら私と娘が考えている以上の事を顧問は察したらしい。
「明日には見つかる事を願ってます」
そう言ったが、顧問はどうやらそう簡単には終わらなそうな事を匂わせていた。
その日は気にしないで眠りについたが、私は夜中に目が覚める。いつもの暗黒週間に入ってるだけに私は最悪な妄想をする。
もし履き間違えじゃなかったとしたら…
娘はいじめられているのではないか?
それとも不特定多数を狙った犯行か?
まさか娘のアンチがやったのか?
それとも娘の事を好きな子がやったのか?
そんな子じゃないよね
私が狙われるのはわかるけど、娘はそんな子じゃないよね
それとも私の過去の愚行への仕返しか?
私を戒める為に一番大事なものを傷つける神の仕業か?
勝手にスピリチュアルなのか?
グルグル悪い妄想が広がり、眠りについたところで、今度は私の靴が片方なくなるという夢を見た。
私の靴を片方盗んだ犯人は、美魔女ぶってるPTA会長だった。
「若作りしたって雰囲気でババアバレしてるんだよ」
心の中で思ってる事を見透かされての犯行だった。
その後は、自転車ですれ違いざまに小さな男の子と接触して、その子が田んぼに落ちたから助けようとした所をヒステリックなママが登場し、ドロドロになった男の子をそのままに、私を交番に突き出しながら「裁判で最高裁まで戦ってやるー」と喚き散らされ、私は悲観にくれていた所を目を覚ました。
夢でよかった
私は自分の不安は無いけど、子ども達の将来を思うと心配と不安で眠れなくなり、しばしばこのような悪夢にうなされる。我ながら夢のクセが凄い。
娘の靴がなくなった
この先、靴が見つからなかった場合、娘は学校に行けるのだろうか?
いじめられていると思って、心を病んでしまうのではないだろうか?
心配で心配でたまらない
*
「今日は厚底履いて行くわー。雨だからちょうどいいよね。」
え?
「もしこれが私を狙ったイジメだとしても…私は大丈夫だから。私には味方してくれる友達がいる」
え?
「見つかればいいけど、見つからなかった場合はその時はその時。だからお母さん、頼むから職員室にYAH YAH YAHしに行かないでね」
え?
「行ってきまーす」
え?
あ、はい、行ってらっしゃい
娘の靴は神隠しにあったと思って、新しい靴を買ってあげよう。
私の悪夢は続きそうだけど、これも私の運命ということで受け入れるしかない。
どうか娘の靴が見つかりますように
*
ここまでは昨日書いた記事です。
無事に娘の靴は見つかりました。
どうやらバレー部の先輩が間違えて履いて帰ってしまったとの事。
娘のバレー部の友達が、先輩の所までわざわざ聞きに行ってくれたみたいです。
いい友達をもってよかったね
よかったよかった
これで私も悪夢をみなくて済みます。
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