秘密を守るということ

私は生まれながらにして「噂好きな女」であり「自分は女版ガーシー」と自覚していたが、最近は噂話をするようなネタも無ければ仲間もいない。井戸端会議をしているマダム達をあまり見かけなった昨今ですが、皆そんな暇が無いのですw

って、

散々、いじめられただの行く手を阻まれただのの記事が続きましたが、本来私は噂話をするような人間です。失礼しました。人生の被害妄想はこの辺で終わりにしますね。

そんな私ですが、意外と情が深い人間でもあり「コレはネタには出来ない。秘密にしないといけない」という話は一切公言しません。その人と私の秘密にします。

だが、秘密というものは甘くとろける禁断の果実。人間は誰しもがそれを口にしたくなるものだが、逆に口を滑らせたら最後。

私の場合はお酒を飲んだらどうなるのか?
大丈夫なのか?
きちんと秘密を守り切れるのだろうか?

現在、秘密を握る2人の場合で検証してみた。

■  京子の場合 

友人京子は道ならぬ恋をしている。それは決して許されぬ恋、本人曰く「墓場まで持って行く話」。ではなぜ私のような人間がその秘密を知っているのか?誘導尋問のように聞き出した訳でもない、ただその現場を偶然見てしまっただけの話
「この女(私)の口を塞ぐ為には洗いざらい話すしかない」と判断した京子は、私に「道なるぬ恋」の出会いから何から何まで全てを話してくれた。
この判断は京子にとって正しい選択だった。
京子は心の安定を取るために彼の話をしたい場合は私にすればいい。人は元来誰かに話したい生き物なのだから。
今では私は彼女の秘密を知る唯一の人間になった。

しかしながら、京子には不安もあった。
本当に私が秘密を守るべき人間に値するのか?ポロっと言ってしまうのでは無かろうか?
危ない、危ない危ない危ない。

そしてその時はやってきた

「アヤちゃん、アンタやっぱり凄いわ。絶対に話さなかったね。お酒が入ってたから言っちゃうんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたけど、一切口を割らなかったね。改めて見直したわ」

って、私を誰だと思ってるんだよ!
言うかボケ!
ってかさ、こっちの方が冷や冷やしたわよ。京子、あなた何回「匂わせ」をしたかわかってる?「私には大切な人がいます。どうかお察し下さい」モードを何回出していたか自分でも気付いてないでしょ?それを私が何度もゴール前で身体張って止めてさ、こっちが大変だったわよ。
ってかさ、多分一緒にいた○○さんは気付いてるわよ。なんなら私がその事を知ってる事までも気付いてると思う。気付いた上で「見ざる聞かざる言わざる」をしてくれてると思う。
それだけ○○さんは優しくて器の大きな人よ、私も見習わないと。

っとまぁ、こんな感じで秘密を守るということはそれはそれは大変なこと。だけど、周りの人に恵まれていれば大丈夫、それは絶対に守られるから。だから、日頃から感謝しつつ自らの行いに気をつけなければなりません。


■  奈美子の場合

私は奈美子の秘密を知っている、いや正確に言うと奈美子の友人のアサオと固い約束をしている。アサオと奈美子は友人関係で、それは奈美子と私の関係よりも深くて長い。男女の関係ではなく純粋な友達として。
しかしながら、奈美子とアサオは長すぎるが故、いやそれは2人にしかわからない事だが、一切友達としての縁を切った。
2人に何があったのか私にはわからない。わからないが。。。

いや、本当は私はなぜ2人が決裂したのかを知っている。

実は、アサオは奈美子と決裂する前に私に電話をしてきたのだ。

そこで、もう奈美子とは修復不可能な理由を延々聞かされた。そして最後にアサオは言った。

「奈美子の事、これからもよろしくね。アヤちゃんがいたら奈美子は大丈夫。」

私はアサオに、
「アサオから電話が来た事を私は奈美子に言わない。絶対に言わない。これは私とアサオとの約束だと思ってるから」

アサオとの電話を切った後すぐに奈美子からLINEが来た。

「アサオと完全に終わった」

奈美子の悲しみと苦しみが伝わってきた。
アサオと同じようにそれまでの経緯と決裂理由について聞かされたけど、それはアサオから聞いた話とは全く異なっていた。

けれども、私は奈美子の友達だ。アサオとは奈美子を通じての飲み仲間だったけど、私は奈美子の友達だから、これからも奈美子の言葉を信じ、心の支えになろうと決めた。

そしてその時が訪れた。

いつものように奈美子と飲んでいる時、流れでアサオの話になった。私の中で

アサオから電話が来た時の話をしたらどうだろうか?

という思いが過ぎった。私はすぐにそれを打ち消した、ダメだダメダメ。それだけは言ってはいけない、絶対に言ってはいけない。私はアサオと約束をしたのだ。これを言うことで私と奈美子の仲まで危うくなるかもしれない。だから絶対に言ってはいけない。

絶対に、

絶対に、

絶対に、、、

そこで何かが決壊し、記憶が途切れた



私はいつも以上に泥酔していた


言ってはいけないと思うプレッシャーから、私はその反動で酒を飲みすぎてしまった。気付いた時にはメイクも落とさず服を着たまま家の布団で寝ていた。(泥酔レベルMAX)


秘密を守らなければいけない、というのはそれだけの緊張を強いるし、プレッシャーにもなる。常に気を張らなければならないし、細心の注意も払わなければならない。そのために私は疲弊し、泥酔し、やれやれな思いをしている。

それが秘密を共有した者の宿命であり、安易な好奇心から首を突っ込んでしまった者に課せられた運命でもある。

そう、結局何が言いたいかというと、



今年もしっかり泥酔しました


という話ですwww


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