見出し画像

自分の半分はお父さんでできている

中二の娘が去年だか一昨年だかに呟いた言葉です。

「理科の授業で生殖を勉強した。自分の半分はお父さんで出来ていることがわかった。
お父さんを否定することは自分を否定することになるから、私はこれからはお父さんがキモくてもクサくてもそれを受け入れることにする」

それまでは反抗期全盛期で、朝は特に娘が父親に対してわめき散らすことが多かった。現在大学生の息子はまだ家にいた時だったから、妹が毎朝父親に向かって怒鳴り散らしていたことしか知らない。

今は全くもって穏やかな朝だ

唯一トイレの時間が重なるのにイラっとしてる位で、娘は父親に対して怒鳴ることもないし、普段は普通におしゃべりもしてる。
今は試験前で勉強中だが、リビングに繋がる部屋で開けっ放しにしながら「誰かがいてくれた方が勉強が捗る。特にお父さんがリビングのテレビで変なYouTubeを見てるのが一番いい。なんか落ち着く」

との事。娘なりに思春期のなんかの山を乗り越えたのだと思う。


そう考えると、母親は父親の悪口を安易に子どもに言ってはいけないと思う。なぜならそれは、子どもを否定することになるから。だって子どもの半分は、紛れもなくお父さんで出来ているのだから。

(て、手遅れですみません。今後は気をつけます💦)

話変わって、私は将来は自分の母親みたいな「かわいいおばあちゃん」になりたいと思ってる。かわいくて、置物みたいで、すっとんきょうで、リアクションが面白くて、ツッコミどころ満載で、孫達にも絶大なる「かわいいおばあちゃん」の称号を手にしている。
私はあんなおばあちゃんになりたい。

しかしながら、

実はこの1週間ほど、私はまたもや父に対しての嫌悪感が爆発してしまっていたのだ。

めんどくさくて、話が長くて、かまってちゃんな私の父親

マジでうぜーよ、知らねーよ、と思っていた。「こんなオヤジと50年以上も一緒にいて、お母さんはかわいそう」と思っていた。

そんな中、父から「話がある」と言われて心の中で、
「めんどくせー、マジでめんどくせー、話を聞くのとかマジでめんどくせー」
と思って聞いてたんだけど、最後に私はこんなことを言っていた。

「これまでは親のこともお金のことも全く心配せずに、ただ自分のことだけを考えて人生を送らせて貰ったことに、心から感謝している。そんなんだったから、急に親の介護とかを考えないといけないと言われて、正直ビックリして拒否反応を起こしてしまったけど、今はもうその状況に慣れていくしかないと思ってる。」

ちょっと!
私どうしたのよ!

しかもその後ね、父と私と私の娘と3人で一緒にピザを食べに行ったわよ。なんなのこの仲良し家族はwwwウケる


まぁ、それと言うのも以前から、母や息子、夫から、私が父と性格が似ていることを指摘されていたからもある。

面倒くさくて、話が長くて、構ってちゃんで、外面がよくて、真面目で、人情に熱くて、人を信じやすくて、騙されやすくて、好き勝手に生きてきた人。

同族嫌悪

というものだろうか?

ただ、タイトルでもある通り、まぎれもなく私という人間の半分は父でできているから、父を否定することは自分自身を否定することになる。

今後は父に対して「ムカつく」と思う感情を、自分に対しての反省点だと思って、それらを反面教師だと思いながら生きていこうと思ってる。気付いてよかった。
ただね、今回父と話をしてみて思ったの。


やっぱり話、なげーよ



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?