見る人見る角度見る方向「AYAの壺」
こんにちは。
娘が夏期講習から通い始めた塾への罵詈雑言が、止まらない、終わらない、Oh what a night、久保田利伸世代の早乙女彩です。
*
中三の娘が夏休みに入るや否や、興奮状態で私の所にやってきた。
「お、お母さん!
こ、この美術の宿題を見て!!!」
「2つの顔」 ヘンリー・ムーア
この彫刻についてあなたの意見を述べてください
ヤダ!
ヘンリームーアと言ったらコレじゃない!!!
4月の箱根旅行で予習してるの怖っ!!!
この宿題が出るのわかってた訳じゃないのに怖っ!!
ってか、美術の先生ったら「彫刻」が専門みたいだから、ヘンリームーアがお題に出されるのは言うまでもなかったみたい。
って怖っ!
怖すぎるわ。
ムーアについてはしっかり予習済みなので、娘は難なく宿題をクリアしたみたい。
って怖っ!(別に怖くないかw)
*
私の7月の誕生日に、娘にリクエストしたものは「手作りクッキー」です。
今はその辺の洋菓子屋さんでクッキー買っても、2粒入りで200円とかして高いじゃないですか。
2粒ですよ、2粒!
それしか入ってないんですよ!
でも私、手作りクッキーって大好きなんですよね。
なんて言うのかしら…
雑なものが入ってないっていうの?
無添加?オーガニック?天然素材?ナチュラル系?自然派?
(ごめんなさい。このまま続けると界隈から炎上上等になってしまうのでこの辺にしておきますw)
とにかく私は手作りクッキーが好きということで、娘も勉強の合間に作るのが好きなので作って貰いました。
「懐かしいなあー。お母さんもこの型でよくクッキー作ったよ」
「40年ってすごいね」
「この型の中で、どうしても理解できない型があるんだよね。
これは一体何の形なのか?
って思いながら型を抜いてた。今だによくわからないんだけど何かなぁ?」
それが
こ
れ
だ
「空飛ぶ円盤かな?
それとも、つばの広い帽子?
そうだとしても、なんで左右対称じゃないのか不思議なんだよねー。
リリーちゃんコレ何に見える?」
すると、娘のリリーがギョッとする顔で私を見た。
「お、お母さん?
な、何言ってんの?
だ、大丈夫?
これが空飛ぶ円盤?これが帽子?」
え?違うの?
私は自分の事を「天然ボケ」とは対極にいる人間と自覚しているのだが、たまに物凄い大ボケをかます事がある。
「お母さん、これはこう見るんじゃなくてこう見るの」
え?
「お母さん、これは鳩だよ。鳩ポッポ」
げ!!!!
ヤダ!
私今までずっと、
ちょっとイビツな「空飛ぶ円盤」か、
ビミョーな形の「つばの広い帽子」と思って信じて疑わなかったよ。まさか「ポッポッポッ鳩ポッポ」だとは思いもしなかったよ。
40年以上何だろう?と思ってたけど、謎が解けて良かった。でもね、娘に鳩だと言われても、私にはどうしても「空飛ぶ円盤」か「つば広ハット」にしか見えない。もうこれは脳が認識してるから仕方がないのかもしれない。
*
これってルビンの壺現象なのかしら?
色々調べてみたところ、ルビンの壺は
ちょっと違うんだよなー
なんかルビンの壺は「平面」から見た感じというか何というか、私が言いたいのはちょっと違う。
そこで私はルビンの壺から「フクダの壺」というものを発見する。
そこには、
「立体であるものは反転したり見る角度によって様々な見え方がある」
と書いてあるではないか。
そうそう!立体!
私は立体だからこそ見えるものが変わってくると思ってる。
(鳩が空飛ぶ円盤に見えたのも立体だからこそw)
ちなみに「フクダの壺」の作者であるグラフィックデザイナーの福田繁雄氏は、こんな有名な作品を残しています。
だまし絵とかトリックアートの先駆けの人ですね。
もう少し調べてみました。
彼は、
なるほどー!!!
なるほど、なるほど、なるほど!
物凄い納得したわ。
そう思うと私は、人やモノを見る際に「面白いと思う方向」から常に見ているような気がする。別に、人と違っていたいとか、今更そんな中二病的なことは言いたくないけど、なんとなくそうなんじゃないかと思う。
だから、多面的なモノや人にとても興味がわくし、不謹慎で不合理で不安定で不完全なものに凄く心が惹かれる。
これがある種私の独特な目線、「AYAの壺」なのかもしれない。(タイトル回収w)
これ以上書くと2000字超えちゃってるから、読んでる方も疲れてきちゃうよね。
今回はこの辺で終わりますが、
私のこの思考回路は、止まらない、終わらない、Oh what a night(←また出たよw)だから、どうかこの先もお付き合いお願いしますね。
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