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母と娘~離婚寸前5秒前の兄の話(2704字)

「やっぱり会ってくれなかった」

12月の長女の誕生日に会う約束をしたのに会えなかった兄。

私の兄は51歳、離婚寸前5秒前です。
ようやく今年の9月から裁判が始まり5秒前から3秒前になりました。

当人ではなく、第三者(身内ですが)から見て、姪っ子がとてもかわいそうなのでここに書きたいと思います。

今回はヘビーです。
身内をネタにする不謹慎な私をどうかお許し下さい。

■ 離婚のきっかけはコ〇ナ

いるんですかそんな人?
いるんです、うちの兄貴です。
価値観が合わな過ぎて、2020年の4月にうちの兄は家から追い出されました。
あの騒動初期の8割接触削減やら食事は別やらをお嫁さんは頑なに守っていたんです。外で仕事をする兄を完全にばい菌扱い、朝の8時~20時までは自宅に帰る事を禁止、日曜日だけ自宅にいる事を許可、とか。家族がお互い顔を合わせない生活、それを2人の娘(小学生と高校生)も一緒になってやっていました。

私は常に初期の騒動から冷静に見てましたけど、私の周りではこんな感じで狂っちゃった女性は結構いました。兄のお嫁さんもその1人です。

■ 当時高校生の姪っ子

中学生までは成績優秀、運動神経も抜群、作文コンクールでは市から選ばれる程、学年トップで都内の進学校に推薦で入学しました。

入学してみたら周りは勉強が出来るだけでなく、キラキラ系で行事も盛り上がり、恋愛も楽しみ、陽キャやリア充が多く集まる学校だったんです。

そこで姪っ子は挫折してしまいました。元々、女子の集団が苦手な子だったようで、部活に入る事も出来ず、クラスでの居場所が無くなり、そのうち勉強にもついていけなくなりました。(これは後に聞いた話)

姪っ子は「一斉休校」の期間に学校に行けなくなってしまって、そのまま通信制の学校への転校を考えるようになったのです。

それを母親に相談、母親は長女の「多様性」を認め、転校する手続きを進めようとしていました。

そこで「ちょっと待ったー」と父親である兄が登場しました。兄は「THE 昭和」の考え方なので、せっかく入った高校を辞める事に納得がいかず、すぐに賛成はしなかったんです。(ちなみに姪っ子は兄には「勉強がついて行けないから転校したい」とだけで、学校に馴染めない等は全く説明できなかったとの事)

もともと兄と姪っ子の関係は良好で、中学生頃にある反抗期のようなものもなく、仲良く2人で出かけたり、親戚と会う時も兄は長女を連れてきて、そこでもずっと2人で仲良く会話をしていて、何とも羨ましい関係だったんです。

しかしながら、コ〇ナ騒動で接触禁止令を出されてしまったおかげで、そんな悩みを打ち明けられる事もなく、ただただ「学校を辞めたい」との事で兄と長女には深い溝が出来てしまったのです。

■ 地獄の金曜日

そこで事件が勃発します。家にはいつも通り狂って発狂する嫁、転校したいと泣き喚く長女、その2人に翻弄されて一緒に泣く次女。散々女3人で2時間以上ギャンギャン泣きわめき、最後には兄の前で土下座。「お願いしますお願いします」と3人で床に顔をこすりつけながら土下座する姿を見て、「これが自分の家なのか・・・」絶望した兄は、壁をなぐり穴をあけてしまいました。

嫁がそれに発狂、警察を呼ぶ。「夫のDVで殺される。助けて欲しい」すぐにパトカーが来て話を聞かれる。この辺の記憶は兄にとってあまりにも地獄絵図過ぎて、記憶から抜け落ちているとの事。

その夜、兄は荷物をまとめて家を出ました。それから一度も自宅には帰っていません。

■ 離婚に応じない嫁

暫く兄は嫁からの連絡を遮断していました。専業主婦の嫁は途方に暮れ、困り果てた後にうちの父の所に「話し合いの仲介ををして欲しい」と泣いて頼みに来ました。一旦は修復の光が見えたものの、そこに嫁の母親がしゃしゃり出てきて「娘を苦しめるなら何もかも奪ってやる!子どもにも一生会わせない!」と弁護士を雇い、「婚姻費用請求」の裁判を起こしました。それからはもう泥沼です。

裁判では「DV、モラハラ」の陳述が通り、兄は毎月婚姻費用を2年半以上払い続ける事になりました。
DVやモラハラって、そんな事実が無くても訴える方が勝つんですね。びっくりしました。

その後、兄は離婚調停を起こすが、嫁が一度も出席しない為不成立となる。嫁の言い分は
「DVが怖くて一緒に暮らせないが、いつかは修復したいので離婚には応じない」
全くメチャクチャな話で、要は「自分達のお金の面倒だけは見ろ」という今の婚姻制度を存分に利用した嫁の権利が勝った結果となりました。

ここでも結局、犠牲になるのは2人の娘なんです。
嫁は仕事もまともに続かず、子どもは2人とも不登校になってしまいました。

そして事あるごとに嫁は「DVが怖い」と泣きわめき、「金を振り込まなければ子どもと心中する」と脅し、完全にあちらの世界に行ってしまったようでした。

■ 学校を続けた長女

結局、姪っ子は転校せずに進学校を卒業しました。

私は兄に「転校に反対した父親として見守る義務がある」と諭したので、兄は長女の学校に赴き、校長、担任、学年主任と長女の様子について何度も話をしました。卒業するまで何回も。
そして卒業式には父親として参加したが・・・(母親は欠席)
見事に長女からは無視された。
担任から話を聞くと、看護学校に進学が決まったとの事。
周りが国立大学や早慶に進学するのを、どんな気持ちで彼女は看護学校に決めたのだろうか?
お金の心配?親の心配?
同じ歳のうちの息子が、お金の心配もせずに私立大学に進み、一人暮らしを満喫する中、従妹である姪っ子はどんな気持ちでいるのだろうか?

兄は「いやー、よく自分で決めたと思うよ。俺はえらいと思うよ。」なんて簡単に言うけど、18歳の子が色んな選択肢を諦めて、一生懸命1人で考えた決断に私は涙が出た。

何やってんだよ兄貴!!!!
お前のせいだよ、ばかやろーーーーー!!!

■ 未だに子ども達と会えない兄

私が一番おかしいと思っているのが、
兄の娘達は現在19歳と14歳、もう親なんか関係ないでしょ、ということ。
親の顔色とか伺う必要なくないですか?
小さな子どもじゃないんだから、自分で判断して父親と会うか会わないかなんて決めればいいと思うのに。未だに母親に気を遣って父親に会えない、会いたくないっておかしくないですか?

何度も言いますが、別居前は本当に仲のいい父と娘達でしたよ。


人の家庭の事に口出しをするな!
と言われるかもしれませんが、夫婦の仲の悪さに子どもは関係無いんです。
私は2人の姪っ子たちが心配で心配で仕方がない。
かわいそうで仕方がない。

いつも犠牲になるのは子ども側なんですから。



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