英語の資格って必要なの?
みなさま、こんにちは☆今日は本業の英語について。TOEICのスコアや英検の級を保有に関して、よく学生から聞かれる「英語の資格って必要なの?」という質問に答えてみました。
英検とは?
よく耳にする英検。こちらは公益財団法人日本英語検定協会が運営している資格です。英検5級から1級まであります。英検1級はかなり難しく、英語の先生をしていても保有している人は少ないです。そんな私も英検準1級までしか保有していません。
「書く」「読む」「聞く」「話す」の4技能を測定する検定ですので、英検3級からは面接があります。実際に英語を話して合否を決められるので、TOEICのように全く英語を話せないけどハイスコアを取ることは不可能になってきます。ある程度バランスよく技能が測れるのが特徴ですが、面接官の当たり外れがあるのがデメリットです。面接官が全てAIになると噂されていますが、そうなると受かる人いなくなりそうです。笑
英検は検定試験ですので、一度合格することができると、その資格は永久です。数年ごとに大幅改定が行われており、どんどん難しくなっているのが事実です。よく英語の先生方と話していると、「10年前だから受かったけど今だと絶対に落ちるわ」ということも耳にします。私は2020年に英検準1級を受けましたが、過去の英検1級で出ていた単語がたくさん出ていました。なんなら英検準1級用の単語帳に載っていない単語もしばしば。何回も同じ級に落ちている方は、一つ上の級の単語帳も併せて使うことをオススメします。少し古い単語帳だと対応できないこともあります。それほどまでに、ちょっとずつ難易度が上がっているのが英検です。もし資格を保有したいのであれば、早めの受験をオススメします。
永久に保有資格があるといっても、日本の民間団体が運営している資格ですので海外では一切効果がありませんのでご注意を!
TOEICとは?
一方、大学生以上になってくるとよく耳にするであろうTOEIC。こちらはアメリカのETS(Educational Testing Service)という機関が運営しています。大きく分けて2種類あります。みなさんが一般的に「TOEIC」と言っているのは、「TOEIC Listening&Reading」。これは、リスニングセクションとリーディングセクションに分かれており、どちらもマークシート方式。通常2時間200問ですが、去年あたりからPCで受講でき、試験時間が1時間100問のタイプが出ているそうで、こちらの方がハイスコアが出やすいという噂。問題が簡単なわけではなく、集中力の問題だと思っています。2時間は苦痛すぎますよね。一方、「TOEIC Speaking&Writing」はPCとヘッドセットを使います。オフィスシーンにまつわる音声が流れ、それに対してヘッドセットのマイクを使いながらクイックにレスポンスしていくもの。お客さんからのクレーム対応などけっこう面白かったです。YouTubeで過去問がアップされてますので気になる方はチェックしてみてください。一度受けてみたけれど、こちらの方が断然使える英語力を測れるので意味があるものだと感じました。ただ、全てのアナウンスが英語な上に、即興を求められるのでTOEIC L&Rで500点以上はないと難しいと思います。
TOEICは英検とは違い、世界中で使用可能です。TOEICは現状の英語力を測るもので、永久保持可能な資格ではありません。スコア有効期間は2年間ですので、就活等で使う際は期限切れないようにTOEICを受けるタイミングを調整することをオススメします。
日本では、就活時や社内での昇格の際にTOEICスコアが必要になっている企業が多いようです。もともとの起源としては、アメリカに来た移民の人たちが、アメリカ企業で問題なく働ける英語力を保持しているかを測るもの。なのでほぼ全てお仕事にまつわる内容となっています。
日本では主流なTOEICですが、残念ながらヨーロッパやカナダ、オーストラリアではあまり使えないこともしばしばです。受けている人自体少なかったです。
結局、資格って必要なの?
さて気になる「英語の資格って必要なの?」という質問ですが、個人的には、「必要ないよ」と言い切りたいのですが「目的によります」というのがアンサーです。会話をしたいのであれば資格は必要ありません。理由は、英語の資格を保有していたところで実際に英語を使えない人が多いから。TOEICで800点以上を取っていても英語を全く話せない人は大勢います。外国人と話す前にお互いのTOEICスコアを自己紹介で披露しないといけないのであれば別ですが、ありがたいことにそんな風習は一切ありません。なんならTOEICを受けたことない人の方が多いので。笑
また、どうしても昇格にTOEICスコアが必要なのであれば、選択肢は一つです。TOEICを受けましょう。大学の入学金免除があるのであれば、ここもトライするための大きな理由になるでしょう。
最終的に資格を取るかを決めるのは自分自身ですが、まずは周りに流されずに「英語をどう使いたいか」を真剣に考えることをオススメします。
まだまだ昔ながらの就活をしている企業に入りたい場合は、英検やTOEICスコアを保有していることがメリットに働く場合もあります。ただ、全く海外進出をしていない企業であれば必要がないので、そこもしっかりと自己判断を。自分が将来どんな風になっていたいかを逆算すると、資格がいるかいらないかを判断することができるようになると思います。
まとめると、英語で会話できるようになりたいなら、資格はいらない。一方、学校入学や就活、昇格にメリットがあるなら資格を取る。頑張ってください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?