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【囲碁本レビュー】筋が良くなる基礎詰碁200

本日は詰碁の本のレビューです。
ご紹介するのは郭求真先生の「筋が良くなる基礎詰碁」。個人的にお気に入りの詰碁の本です。

1.どんな本?

レベル1~5の五段階に分けて、200問の詰碁が収録されています。
タイトルに「筋が良くなる」と付いているだけあって、綺麗な筋の詰碁ばかりです。
収録数も多いので、くり返し解いて筋をしっかり身につけることができます。

2.対象棋力の目安

メインとなるのは、二桁級~上級くらいでしょうか。

レベル1は二桁級でも自力で解けるレベルです。レベル2も1で慣れれば十分解けると思います。

レベル3~4は中級~上級がターゲットでしょうか。
レベル5は読みの手数が少し長めになってくるので、完全に上級レベルです。

有段者の場合は、詰碁が苦手な方なら後半のレベルは勉強に十分使えます。
それ以外でもウォーミングアップに活用できます。

3.オススメポイント

・ リンク問題
一部の問題は、同じ形の手順を前後させたリンク問題になっています。
どれとリンクしているのかが書いていあるので、復習しやすいです。

・ 筋が綺麗
前述の通り、筋の綺麗な詰碁が多いです。
特にレベル1~2は、基本的に使う筋がシンプルなので、基礎力をつけたい方には最適。
基本に立ち返ることができるので、ウォーミングアップにも合っています。

・ 幅広い棋力で使える
五段階なので、下の級から使い始めれば、長く使うことができます。
前述の通り、勉強本として使った後も、ウォーミングアップ用にすればOKです。

4.教材資料としてのオススメポイント

教材資料としても、一冊で幅広い棋力に対応できる点はグッドポイント。

筋が綺麗な点も、学ばせる側になってもオススメです。ただし同じ系統の問題がまとまって出題されたりはしていないので、ジャンル別で解かせたいときは少し手間があるかもしれません。

リンク問題も、段階に合わせて出題図の手順を前後する手間が省けて便利です。

5.個人的な使い方

級位者向けとプッシュしていますが、私自身は数年前に「たまには勉強しなさい」と母親に買われました(笑)
ただし買われる前に中身を確認して、筋が綺麗だったので購入してもらったのですが。

自分のレベル的にウォーミングアップで使用していますが、大会前に解くと頭がスッキリします。
それと教材資料ですね。オススメポイントの通り、基礎を学んでもらうのに最適なので、よく使っています。

あと上の項目に入れなかった感想ですが、色んな詰碁の本などで見かける使い回し系の詰碁(これでわかる人いるかな?笑)は、あまりありません。
この本では、詰碁を解く上で身につけておくべき筋を叩き込む印象です。

詰碁が苦手だと感じる方は、ぜひ参考にしていただければと思います!

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