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【囲碁本レビュー】ポケット詰碁200

昨日に引き続き、本日も詰碁の本のレビュー。
ご紹介するのは、日本棋院から出版されている「ポケット詰碁200」です。

ちなみにこちらは新版も出ていますが、ここで紹介するのは旧版のほうです。(新版は中身を確認したことがないので……)

1.どんな本?

基礎の部と応用の部の二つのレベルに分けて、200問収録されています。
ポケットというだけあって、新書サイズの薄型。その代わりに1ページにつき、2問一緒に掲載されているので、答えを見るときには若干注意が必要です(笑)

「ひと目でわかる」のタイトルの通り、基本的な詰碁が多め。また詰碁ながら、攻め合いなどの石を取る手筋も混じっています。

また50問ごとにコラムが収録されています。(全部で3つ)

2.対象棋力の目安

中級~上級がメインのターゲットでしょうか。

基礎の部の最初のほうは、ナカデなどの基本中の基本の詰碁が載っているので、二桁級でも自力で解けるかと思いますが、同じ章内でも段々とレベルが上がっていきます。
二桁級の方が使用するのであれば、死活の基礎を訓練するための本は、別に用意したほうが良さそうです。

一方、徐々にレベルが上がっていく分、長く使用することができます。
有段者になってもウォーミングアップ本に使えますし、詰碁が苦手な方は、十分な勉強本になります。

3.オススメポイント

・ 出題傾向がまとめられている
同じ系統の問題が連続して出題されているので、重点的に勉強しやすくなっています。

・ 対応棋力が幅広い
対象棋力の項目でも触れましたが、出題レベルが基礎中の基礎から基本の応用まで幅広く対応しているので、長く使用することが可能です。
本をあまり増やしたくない方にはオススメですね(笑)

・ よく出る基本詰碁が多い
基礎の部はもちろんのこと、応用の部でも色々なところで見かける基本詰碁が多いです。
死活の基礎がある程度訓練できていて、基本詰碁を多く学びたい方には、この本はピッタリかと思います。

4.教材資料としてのオススメポイント

この本も教材資料に使用するには便利です。

幅広い棋力に対応している基本詰碁集は、1冊である程度の棋力層への出題ができるので、色んな本を引っ張り出さなくていいのが良いところ(笑)

また出題傾向がある程度まとめられているので、ジャンル別に出したいときも楽です。

5.個人的な使い方

この本は、当時通っていた囲碁教室の先生に「勉強しなさい」ということでいただきました。
今は級位者向けとプッシュしていますが、本をいただいたときはたぶん自称二段くらい(初段は持っていて、長らく二段で大会に出ていた時期があったので)。

不真面目な私は、自称有段者のくせに後日抜き打ちでテストをされて解けず、その後はちゃんと勉強した記憶があります(笑)

大会のときによく持ち歩いたこともあって、カバーはボロボロになって失踪しました(笑)
今も大会前のウォーミングアップで使用している本の一つです。

こちらの本は詰碁の基本形を叩き込むのに役立つ一冊です。旧版なので普通に新品で売っているかはわかりませんが、見かけたら是非!

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