愚かさ

中学の時の親友に久々に会った。
彼女が婚約したというので顔を見たかった。
共に恋愛狂だったので、なぜ丸くなってしまったのか不思議で仕方なかった。
職場の先輩との修羅場を潜り抜け、先にゴールインしてやったと彼女は誇らしげに言っていた。
本当に何も変わらないたくましい女。
 
親友の男に手を出してボコられたり、
後輩に毎日土下座したり
石碑の頂上でタバコを吸ったり
単車のお迎えを待ったり、
どの学校の頭が一番強いか、喧嘩ランキングを作ったり
昼休みに門を越えて学校を抜け出してプリクラを撮りに行ったり
本当に愚かな日々を送っていた中学生のころ。
全部彼女との思い出

人間らしく泥臭く
あぁ、本当に大好きな日々だった。
毎日2ケツして帰る登下校が大好きだった。

ルーツがはっきりしてきたと共に、
都会に染まってしまって、時々彼女がクレイジーだと思った。
わたしはこの町大好きだから、記憶がすっぽり抜けてしまっても愚かさは抱きしめて生きたい。

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