【作品】フクロウの飛来地
【フクロウの飛来地】
サイズ:F50号
素材:菱の実、長瀬川の石
猪苗代湖は、
福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町にまたがる日本国内で4番目に広い湖です。
福島県のシンボルの一つとされており、湖水が澄んでいることから天鏡湖とも呼ばれています。
白鳥の飛来地としても有名です。
◼︎水質の変化でうまれたもの
近年、湖に流れる支流の水質の変化によって酸性から中性に変化し、水草が繁殖しやすい湖になってきています。
その水草のひとつが「菱」です。
自生する生命力を持ち、繁殖力が強いことから繁栄を願ったひし形の家紋や魔除けとして使われるなどの魅力もあります。
◼︎菱があると困ること
菱は秋以降に腐敗すると汚染や悪臭の原因になります。
地元のNPO法人や団体・ボランティアによって、年間100トンものヒシが回収されています。
このままだとまだまだ増え続けるそうです。
澄んだ湖水を活かしたsupなど観光業がメインだった猪苗代湖にとって菱は町の「厄介者」なんです。
菱を「駆除」の対象から資源に変え、町を救うヒーローに。
さらに水草駆除の予算を町の教育費にあてたい。と
菱について教えてくださった長友さんは話されていました。
◼︎100年後の未来
猪苗代湖と磐梯山の見える風景を描きました。
菱は増え続け、浜を覆っています。
有機物が多いと魚も増え、
水産業も盛んになっているでしょう。
お茶やお蕎麦に変えられた菱をはじめ、広い湖は資源の宝庫です。
この風景画の菱=厄介者だったものたちは
だんだんと自ら輝く星=資源に変化し、
夜空に広がっています。
資源が輝く空にはフクロウが飛来しています。
100年前、白鳥の飛来地といわれていた場所は
幸福、知識の象徴であるフクロウの飛来地と変化しているでしょう。
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