偉い人の気まぐれ
月曜から『忙しいので応援に来てください(意訳)』と言われた部署で勤務していた。
そこには、若く、活力があり、素直な性質の男性が3人もいて、率先して動いてくれるのでめちゃくちゃ楽だった。
(半月もこんな楽な職場で仕事できるのか…)と内心浮かれていたら、水曜に『上層部から人員削減するよう通達があったので、明日から元の職場に戻って結構です』。
うちの会社は古い体質のクソみたいな組織なので、その決定自体にさほど驚きはしない。しかし、ただ単に『人材に恵まれた』という状況なだけで人員削減の判断をする(しかも、数日前は『忙しい!助けて!』とヘルプの要求をしていたのに)場面に遭遇したのは初めてで、若干引いた。
そして上述の『若く、活力があり、素直な性質の男性3人』は今月の半ばで元の職場に戻ってしまう。彼らの代わりに来る人材が同じレベルだとは考えにくい。半月後にはまた『忙しい!助けて!』とヘルプの要求がされるのだろう。アホじゃん。
『優秀な人(人より多くの仕事をこなす人)が割を食う』ってマジなんだな、と改めて思った。同期に愚痴ろうかとも思ったが、彼らは私とは違ってみんな冷静なので、その判断に何の感情も抱かないと思い、やめた。
とりあえず偉い人に言いたいのは、『気まぐれに繁忙部署を訪れ、(え、余裕あるじゃん)とかいう浅い判断で人員削減するのはやめてほしい』ということだが、うちの会社の偉い人はほぼ政治家のような立ち位置なので、私のような平社員の戯言など、聞き入れられるはずがない。
とりあえず次回から『応援に行ってくれる?』と言われても断る。フットワークの軽さを見せつけたくて引き受けた業務のはずだったが、実にバカバカしい結果となった。
また来週からキモくて嫌な性格の上司と仕事をしなければいけない。鬱だ。
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