見出し画像

「田舎へ移住」の失敗

都会から田舎へ引っ越した人が、田舎で嫌がらせにあい、定住をあきらめるというニュースを今日、立て続けに見ました。

私は熊本県の田舎出身で、東京住みですので(都下ですが)どちらの様子もなんとなくわかります。

田舎は閉鎖的かというと、私が関わっている人というのは、熊本の会社にいて東京に出張していたり、名古屋で就職して熊本に帰ってきたりということで熊本にずっといるという人がいないので、普段「閉鎖的だな」と思うことはありません。

一方で、熊本にずっといる友人とは、そういえば全く会わなくなっている。「熊本や親を捨てるとね」とか、そういえば言われた覚えがあります。そして、東京から帰省すると私と「珍しいものを見る目で地域の人が見ている」と母が言っていました。その辺は閉鎖性というものですかね。私はあまり人の目に気づかないので「あ、そうだったんだ」という感じなのですが…いや、待ってください。

ずっと熊本にいる人でも、地元で事業を興した社長や、その社員は、私が東京から声をかけるとすごく喜んでくれました。お手紙を送ったら、「ずっと大事に持ってる」と言ってくれて、お仕事で関わったこともあります。大好き。

しかるに、地域興しといって本当の過疎地に行くので、余計閉鎖的なのでしょうか。

補助金や助成金で成り立っていて、あまり成果を求められない場合、自ら発展しようという意識がなくなると「都会から来て余計なことをするな」という思考になりそうな気もします。

過疎であるがゆえに、どう革新したらいいのか分からないかもしれないし、そもそも若い労働力が欲しいだけで新しいことをしたいという欲求はないかもしれない。

行政の助成金システムと地元のニーズがマッチしていなかったり、行政と地元の権力の関係だったりという問題もありますよね。

地域移住って、移住先の自然とか環境とかが気に入ったとして、自分の仕事としてはそこの地域興しシステムや助成金を頼らず、自立したビジネスを持って行くのが一つの正解なのかもしれませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?