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成人式の準備は2年前から

昨年、成人式の衣装の大規模試着会のダイレクトメールが次々と届きました。

振り袖予約が早すぎる

我が娘はまだ成年になったばかりですので成人式は2年以上先。きれいな振り袖を見て「こんなの着たいね」などと娘と話しつつ、確信を持って

「間違って1年早く届いているな」と思っていました。

しかし何通も同様のものが届くので、同級生の友達に聞いてみると「もう予約したよ~。プレゼントの化粧品が欲しいからここにする!とか言っちゃって」と。

なんと? 

高校生のうちに??

子どもも情報を集めてきて、「着付けの時間が埋まってしまうから2年前かららしい、そのくらいに決めないと好きな振り袖を選ぶ幅がなくなる」…らしいとのこと。

レンタル衣装店に行ってみる

しかしそれから受験のメイン期に突入して振り袖どころではなく、大学の入学式前に届いたDMで「4月3日までなんとかのブラシプレゼント」というので、ようやく重い腰を上げ、先週、お店へ行くことに。

友人は何軒か回ったよ!というので、1軒だけでは好きなのが見つからないかもしれないと、2軒を予約して出かけました。

着付けの時間は午前4時

1軒目、1時間ほど選んだりコーディネートしてもらったりして娘の好みの振り袖が見つかり、自宅のある地域の2025年成人式当日の着付け時間の空きを教えてもらいますと、

「4:00AMがあと2枠、それを逃すと2:00、3:00です。今、来てもらってよかったです」

4時?
急がないと2時、3時?

まさに目が点です。

式が12時からで、着付けヘアメイクには3時間かかり、移動の時間もあるのでどんなに遅くても8時から、比較的そこに近い時間、人気の7時ごろはすでに埋まっている、6時7時に取れたらラッキーということです。

1年8カ月前では、すでに甘い。高校2年で予約してしまう人もいるのだとか(3年後に好みや、はやりが変わったりしないのだろうか…)。

2年後の成人式費用を今払う

そして、「契約時に全額、現金かカード払いですが、大丈夫でしょうか…」

普通、それは大丈夫じゃない。

ただ、1年後に前撮り(成人式前年の春に撮るという、これもびっくり)があって、ここでいったん着付けと撮影をしますので、1年後に半分回収というイメージ。

そこに向けて大人数の成人式のために動き、カメラマンや着付師や美容師を押さえたり報酬を払ったりするわけで、前撮りが終わればまたその着物をクリーニングするとかいろいろやることがあるわけです。着付け会場のホテルを押さえるにも手付け金がいるんじゃないですかね(たぶん)。

なので、「成人式の3カ月前に払ってくれればいいです」なんてやっていると、資金繰りがうまくいくわけないので、まあ仕方ないかと思います。

「はれのひ」破綻を思い出す

2018年に成人式のレンタル衣装を手がける「はれのひ」が破綻して、成人式着付け会場に晴れ着が届かなかったという事件がありました。ああいうことがあるから「ほんとに大丈夫?」となるわけですが、ああならないために前払いで厳しく回収しておかなければならないわけですよね。

「はれのひ」のことがあって、不安だというお客さんが多いんですけど…と多少安心材料になりそうなことを言ってくれましたが、経営する身からしましても、どんな大会社でも「うちは100%潰れません!」なんて言えないわけです。

「うちの会社、はれのひさんが破綻して着物を着られなくなった方に、無償で着物を貸し出ししたんです」

とのこと。それは素晴らしい行為ですが、だからといって潰れない可能性が上がるわけではないわけで、ここはもう私の見る目を信じるしか。

2軒目にも行ってみてまた戻る

ひとまず、感じのいい店員さんが「その2軒目さんより、お嬢様の年齢に近いスタッフが選びますし、さらにかわいいコーディネートする自信がありますっ!」とおっしゃって、確かにそのお店のコーディネートが、それはもうすごく素敵だったので、「あとで戻ってくるかもしれません」と言い残してもう1軒へ。

2軒目、確かにちょっと、1軒目よりも品揃えが少なく、年代が古い感じ。価格も1軒目と比べて安くはなく、そのお店を早々に出たあとに、1軒目に戻りました。

(ちなみに2軒目の支払い条件は契約時手付け20%、4カ月以内に全額支払い、分割OKでした)

「絶対戻ってきてくれると思ってました!」

と店員さん。あなたが優秀すぎるから戻ってきました…。

先ほど概ねやってもらったコーディネートで詳細を詰めていきます。

娘は初見で友禅を選びまして(お目も価格も高い…)、絶対これがいいという着物は決めて、帯とコーディネートで価格調整。最終的に、とても気に入るコーディネートが完成しました。

即金で十万単位を払う(震

それから契約にあたってキャンセルポリシーやら、あちこち見て閉店可能性をチェック(やらしいですが、1年先納品の高額支払いを個人で今、ですからね…)。

なかなかの賭けであると思いながら、契約してきました。
ただいまキャンペーン中だそうで、ジル・スチュアートの化粧下地が娘に贈呈され(大変欲しかったそうで娘大喜び)、私はAmazon電子マネー5000円分とクオカード2000円分をいただきました(知らなかったのでびっくり)。

スタッフの力量と、センスと、接客のそつのなさと、振り袖なのでそれなりの若さと、品揃えと、数々のキャンペーンとSNS広報があって、店舗数を増やして、2年先取り(2段階なので半分は1年先取り)で回収して、成り立つわけですね。

結構大胆というか、マンパワーと資金繰りのビジネスですよね。とにかくまず来年の前撮りという納品を若干、戦々恐々と待とうと思います。

もとい、かわいい振り袖を決めたので、楽しみに待とうと思います。

時間は緩くなったのと前撮りの補足

先ほどは4時以前しか着付け時間がないという話だったのですが、7時40分が1枠空いていたということで、12時の式だとぎりぎりではあるけれども4時よりだいぶ楽なので、そこに入れてもらいました。

ちなみに前撮りについて、来年4月か5月なんですが、成人式・卒業式を避けるのはもちろん、日焼けする前に、という理由もあるようで。

あとはイベントごとが落ち着いているころ、ということだそうです。

振り袖にもLINEは必須

そして、今後の前撮りや当日の案内などは、すべてLINEで行うということでLINEにお店を友達追加。

もうLINE、どこでも必須ですね。高校の部活の保護者連絡も、LINEでしかしませんでしたし。学校からの連絡もスマホありきの設定ですので、「うちは携帯持たせない方針です」は基本的にあり得ないですね。

というわけで、なんとかギリギリなのかずいぶん前倒しなのかよくわからない状況に驚愕しながら、振り袖予約を終えました。

試着もたくさんしたので、2時半から、7時までかかりました…これから予約の皆さんの参考になれば幸いです。

原田あやめ




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