あの時、母に、私を選んでほしかった
パパと離婚してもいい?と母に聞かれ
そのあと自分にどんな苦しい感情が待っているかなんて想像できない子供の答えは
「ママの好きにしていいよ」の一択だった
小学5年の林間学校から家に帰ってきた日
父と祖母とふたりの荷物がなくなっていた
そこから始まる母とのふたり暮らし
「苗字を好きに選んでいんだって。どうする?白鳥とかにしちゃう?」
なんてふたりでキャッキャしながら話していた
心の中で苗字を変える気は全くなかったけど子供ながらに母を元気づけようとしていたんだと思う
数年後