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枝の一枚

娘の葵さんに、「今回のお題は枝の一枚なんだよ。何がいいと思う?」と相談したら、
「やっぱりお菓子の小枝がいいんじゃない?」とお答え。
小枝ね、私も食べたいけど、あるもので勝負したいなと、携帯のカメラロールをチェック!

撮った!

というか、撮っていた、だけど。
近所の庭園で撮った紅葉のひと枝。
こちら九州でもようやく紅葉が見ごろを迎えた。

このたびは 
ぬさもとりあえず手向山(たむけやま)  
もみじのにしき かみのまにまに
          菅原道真・小倉百人一首

百人一首には、秋の歌は20首。
単に秋、という言葉が出てくる歌、月を詠んだ歌、それからもみじを詠んだ歌。

この歌の中のぬさ、は、神さまに捧げる棒の先に決まった形にした布をつけたもの。(ご祈祷の時、神職さんが清めに使うものに似ている)。
ぬさを用意してこなかったので、そのかわりに、この山々の錦のように見事な紅葉を、
どうぞ神さま、お納めくださいという歌。

千年昔の人たちも、私たちと同じように紅葉の美しさ、見事さに感嘆し愛でていたという、不思議。

日本にこの美しい四季の移ろいが、いつまでもありますように。

今回もあこはるかさんの企画に参加させていただきました。
はるかさん、いつも、ありがとうございます!


読んでくださって本当にありがとうございます☆