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詩、詩のようなもの

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自作の詩をまとめました。 詩と名乗るにはおこがましい、 文字を使って描いた絵のようなものです。
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2020年6月の記事一覧

花びらの埋葬

きのうまで 大事にしていた たからもの を いつものように にぎったら こなごなに くだけち…

21

トルコキキョウ

なつぞらのした うつむいて咲く しろい花 自分の重みで おれそうな茎の先 その 無防備な な…

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朝のたまゆら〜スーラの絵によせて〜

空と 陸と 海に 生まれたての光が 満ちている すべてが きのうの重さを ぬぎすて 淡く こま…

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ピンクの雲

青い空にピンクの雲 ありえなくても あるのだから ふたつのまま あるふたつ かるくて おも…

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クリムト「接吻」によせて

恍惚 すべてが頂上へ達する 二人は 知っている世界も 知らない世界も 手に入れる 光と影 善…

森へつづく道を行く

森へつづく道を行く まあたらしい太陽がのぼってくる 空を見つめかえすほど わたしの心はつ…

間ーあいだーの国

ここは 間ーあいだーの国 この世とあの世 夢と現実 意識と無意識 光と影が 出会う場所 対ーついー で 存在する世界も そのボーダーラインにきたならば 海岸線で 陸がゆるやかに海へかわっていくように 続きの世界でしかない と気づくだろう ほら あそこに見える虹は 対ーついー の世界のボーダーラインなんだ ここからは どの世界もみえるし どの世界にも行けるんだ ここから わたしはいつもきみをみている ねむっている間のきみは ここにいる 今みたいに、ね

ゴッホをお題に詩を書く〜その2〜

濃い緑 肌にぬるい午後 一人で抱える 黒い影の時間 等間隔ですわる 終わりを待つ人々 木の…

くもり空

きのうの夢 おぼえていたかったのに あいまいな記憶 何度もつかみかけて 指の間からすべり…

絵画をお題に詩を書く〜シスレー その1〜

森の小川のほとりで 森の小川のほとりで のんびりしよう ねこみたいに寝ころがって ひなた…

植物たちへの ほめ歌

太陽からのいちずな思いを 無邪気に受け取りつづけて 大地の胸にそっと 抱きとられて 雨の …

絵画をお題に詩を書く〜ゴッホその1〜

麦畑と空 どこまでも続く麦畑 広く高く澄んだ青空 さえぎるものは何もない この 心解き放…

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飛んでみる  #みんなでポエム書いてみた

いつだって 一番いいタイミングと 一番いい目的地を 探っていたはずなんだ 先に飛び出…

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毎日ペダリング #みんなでポエム書いてみた

今は見えなくても ばかばかしくても いつかたどり着く先を信じて 今日も漕ぎ続けている ぬるい水の上で 右へ行くか 左へ行くかを 毎日、毎瞬、選び続ける 手がかりはお気に入りの本の一節と 街角に流れる音楽 迷いながら疑いながら選んで 今日も漕ぎ続ける スワンボートって、なつかしいです。