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【感謝】『光と風と夢』

【感謝】『光と風と夢』


先日、「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」に行ってきた。その中にある「本棚劇場」は、一昨年のNHK紅白歌合戦で「YOASOBI」が「夜に駆ける」を歌唱した場所として有名だ。

「本棚劇場」では、高さ8メートルの巨大本棚に囲まれた空間で1時間に3回『文豪ストレイドッグス』のプロジェクションマッピング作品が上映されていた。

上映開始間もなく本棚を光りながら駆け巡る文字と共に声優の声で響いてきた文章は、

「昔、私は、自分のした事に就いて後悔したことはなかった。しなかった事に就いてのみ、何時も後悔を感じていた」

という中島敦氏の『光と風と夢』の一節だった。それから、

「頭は間違うことがあっても、血は間違わないものであること。 ......それが真の自己にとって最も忠実且つ賢明なコースをとらせているのであること。......我々の中にある我々の知らないものは、我々以上に賢いのだということ」

と続いた。

還暦を数年後に控えた今、本に囲まれた素晴らしい劇場で視覚と聴覚で同時にこの読み慣れたフレーズを直に受け取り、とても新鮮な衝撃に胸を打たれた。

今の私にとってしなかったら後悔する事とは何だろう。
今の私が真に願うしたいこととは何だろう。
そして、私以上に賢い私の中にある私の知らないものとはいったい何だろう。

改めて希望に満ちた形で考えさせられた美しい時間だった。

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【感謝】

2022年も残すところあとわずかとなりました。

Noteを始めて4か月、まだ慣れずに戸惑うことも多いですが皆さんの優しさと温かい励ましのおかげでここまで来ることができました。たくさんのスキやコメント、ビューを本当にありがとうございました。皆さんとの素敵な出会いに心から感謝しています。

皆さんの創作と継続意欲に尊敬の念を抱きたくさんの刺激を受けました。
また、読書や芸術鑑賞の幅が広がり楽しい世界が無限にあるのだということを教えていただきました。

皆さんにとって佳き年末年始となりますよう祈念しています。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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