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お父さんへ

今どこで何をしているんでしょうか

私の元を去ってから、どれぐらいの月日が経ったでしょうか

とてつもない時間が経ったと思います

最近、友達と話している時に、ふと自分の父親の話題になったんです

これがあなたの元に届くかなんてわからないのですが、当時言えなかった素直な気持ちを言いたいと思います

当時は、ストレスがすごかったんだよね

きっと大企業で働くプレッシャーと家族を養っていかなければならない環境で、辛かったろうね

それでもね、家では穏やかに過ごして欲しかったよ

いつキレて暴れるか分からない時限爆弾みたいなお父さんはとても怖かった

お母さんのことも殴らないで欲しかった

晩御飯は、みんなで楽しく過ごしたかった

おかげで食事が嫌いになったんだ

食事をする時は苦い思い出が多かったからね

自分の見栄のために、高級住宅街に住んでいたよね

見栄はお父さんのこと幸せにしたのかな?

安い場所でも温かい空気に包まれていればそれで良かったよ

お父さんはいつも不足感が強かったよね

だから、いつも女の人のところへ行ってた

私が産まれた時も、他の人のところへ行ってたらしいね

お父さんは娘の私よりもその人のことを愛していたのかな?

それはね、ただの刺激だよ

痛みを忘れるための刺激なんだ

それじゃ埋まらないんだよ

自分自身を愛さないとね

女の人はあなたの心の穴を埋める道具ではないんだ

家を出て行く時に、決まって香水を使っていたね

あの匂いがすると家を出て行くんだってわかった

お父さん

ずっと我慢していたんだけど

私を見ていて欲しかったよ

私を愛して欲しかったんだよ

他の女の人のところへ行ってほしくなんかなかったよ

素直になるね

お父さんに愛されたかったんです

愛されるために

勉強も人一倍頑張りました

良い子でいようと思いました

可愛くなれば愛してもらえるとも思いました

でも、ほんとは

ありのままの私を愛して欲しかったんです

いつの間にか、私も大人になりました

でも、私はお父さんのようにはなりたくないです

だから、ここで終わらせたいと思います

私は幸せになります

自分自身で私を愛し

私は愛する人から愛されます

良いよね

私はお父さんみたいにならなくて良いよね

愛されて良いんだよね

どうかお父さんも幸せでいてね

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