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「なんで」は理由が知りたいわけじゃない
最近気づいたことがある。
『なんで』が出てくるとき、それは本当に理由が知りたいわけじゃないってこと。
なんで、私がこんな事しないといけないの?
家の中で、自分だけがセカセカと動き回って、洗い物をしたり、部屋の片付けに追われているような。
そんな気になった時があった。
頭の中は、
(なんで、私がこんな事しないといけないの?)
という気持ちでいっぱい。
それは、
私はこんな事したくない。
と言いたいんだなと。
なのに『なんで』を使うと、エネルギーの方向が外を『責め』てぶつけるようになるわけね。
それは、くつろいでいる家族に対してイライラするはずだよ…
おうちはくつろぐ場所だもの。
それに気づいてからは、そんな時は『やりたくないから、やりません』と言う勇気を出せるようにしよう、と考え方が変わった。
・
この『なんで』は本当に理由が知りたいわけじゃない、という仮説を他の場合でも検証してみた。
なんで、こんなことするの?
と言ったり、言われてる時。
それは、ストレートな表現に直すと
こんなことするんじゃねぇ
と、言っている。
語尾に(怒)がついてると思ってもらっても、差し支えない。
そんな時は、どうしたらいいのかなぁ…
とりあえず『ごめんね』か?
うーん、いや、それは真偽を確かめることなく責任を自分がかぶる事にする行為だから、ちょっと立ち止まって。
①それはこういう理由なんだけど…
に、ひと工夫。
②それはこういう理由でそうしたんだけど、
ダメだった?
と返すのだ。
この『ダメだった?』がポイント。
「なんで?」に「なんで?」と返すのは良くない。
①はどう理由を述べようとも、聞き入れてはもらえない。
だって「なんで?」の本心は、理由を聞くつもりは無いから。
私、そこを読み取れずに今までずうっと、弁明してきていて。
そうすると何が起こるかというと、
・弁明を聞き入れて「もらおう」とすると、おのずと立場が下になる。
・相手には理由を聞くつもりなんて無いから、何を言っても納得は得られない。
それなのにその「相手の納得」をゴールにしちゃうと、自分の本心を見失う。
・あと『丁寧に分かりやすく言え』というトーンポリシングにも遭いやすい。
恐ろしいことだ…!!
だから②のように『ダメでしたか?』と会話のボールを相手に返す。
そうすると、
『ダメに決まってんじゃん!
ここは〇〇で…、〇〇なんだから!』
と、相手の理由が開示されるからだ。
あとは、その相手の理由が真っ当な事言ってるなら謝るなりすればよいし、理不尽な事言ってんな、と分かれば離れればよろしい。
もうひとつ検証してみる。
現実が思う通りに運ばず、
なんで自分はこうなんだろう…!
と思ってしまう時。
それも、理由なんて分かったところで何の役にも立たないのだ。
本心は、そんな自分に自己嫌悪、己を呪いたいだけなんだ。
呪いは解除が難しいから。
気をつけたいなと思う。
・
この夏は、自分の深掘りがやたら捗ったというか、認知行動のクセをたくさん見つけた。
自分の感じてる『苦しさ』は、言葉ではなかなかうまく説明できない。
だけど、体感として真綿で首を絞められているような、ジワジワと自分を閉じ込めている何かは、ある。
こんな会話の中にも、自分にとっては「行き止まり」になるような落とし穴があったんだな。
例えば、『なんで』というキーワードで。
気をつけるべきは、自分の感情に集中しないと、相手の心情を慮ることに主導権を取られるってことかしら。
それはささいなことでもね。
例えば、
・なんで、最近SNSしてないの?
・なんで、このモチーフにしたの?なんで、子どもの絵を描くの?
とかね。
ほんで、私は相手の心情を慮り(それは私のクセであり、個性なんだが)、理解しやすいように、丁寧に、説明を試みる。
そうすると、
・あやちゃんって、変わってるねー!
・あやちゃんって、すごく「分かって欲しい」人なんだねー!
とか。
SNSの例でいくと、何か私が、「子育てやら主婦業に追われ、大変で、疲れてて、かわいそうな人」になる。やめてくれぃ。
私、じつはさ。
説明して『あげた』のに、そうラベルを貼られることにさぁ…
ずっと疲れてたし、傷ついていたらしい。
相手(他人)に私を決めつけさせては、ならぬ。
絶対だよ。
だから、
・なんで、最近SNSしてないの?
→私が投稿してなくて、寂しかった?
・なんで、このモチーフにしたの?なんで、子どもの絵を描くの?
→(…微笑)
と、返すのを心がけている。
やー。
こういったことが分かるまで、なんでこんなに時間がかかってしまったんだろう…!
と、髪をかきむしりかけて。
えらく時間がかかったけど、
死ぬまでに解明して良かったね⭐︎
と言い換えておく(笑)
ありがとうございます!自分も楽しく、見る人も楽しませる、よい絵を描く糧にさせていただきます!