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詩 揺れる





駐車場
車と車の隙間から








柔らかい枝になった
春の木を見た










風は







冬の枯れ葉を運び
次の季節を
連れてきたんだね











成長も衰退も
時間と一緒に
風が連れてくるなら










いま私の髪を
揺らした風は










有り難いような
皮肉なようなで











心まで
揺らしていくね








駐車場
車と車の隙間から






ちょっと
目をそらした。
































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