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私、失敗しますんで。


随分と正直。


名医ドラマ、Doctor Xの米倉涼子さんと対極。


今日はお薬の話をします。


ちなみに、私は医療の専門職でもありません。


私が思うお薬のお話です。


福祉の仕事を長くしていると、お薬とも遠からず近からずのお付き合いをしてきました。


お薬に頼りたいこともあったし


お薬を恨んだこともありました。


目の前にいるご利用者の大半はお薬を飲んでいました。


ラムネ菓子のように色とりどりをぼりぼりと噛み砕くような人もいたし


口を閉ざして断固飲まない人もいました。


お薬を絶大に信頼する人もいたし、


お薬をはなから信用しない人もいました。


お薬は誰かにとっては宗教で


誰かにとっては闇組織のようでした。


ただ、私はお薬はきっかけであり、


今で言うところの外部の有識者会議の人みたいなイメージです。


私の体をジャニーズ事務所だとして


私は私だけではもうどうにもならなくて


客観的に見て、今、何が不足で何を補えば機能するのか。


その助言をしてくれ、内部に働きかける存在だということです。


お薬はあくまで、外部の団体のため、私の中で機能して調整が済めば、お役ごめんとなります。


アドバイスは、時に私の内部からは反発に遭うこともあるでしょう。


今までのやり方を私が変えなければ、体に染み渡る前に、中断したり投げ出したりしてしまい
真の効能を測る前に、うやむやにもなるでしょう。


私が私をどうにもできない時に


誰かの力を借りたいのは当たり前です。


それでも、力を借りていることを後ろめたく思うような矛盾もまた


当たり前と思うのです。


私が何より重要に思うのは


お薬はどこまでいっても第三者の有識者であるということです。


あなたの全てにはなりえないし、


あなたを乗っ取る器ではありません。


例えば第三者の有識者がどんなに優秀でも


全てのコンサルタントで100点満点を出せないのと同じで


誰かによいから、私に良いもありません。


お薬と私の関係性は、私とお薬の間でしか成立しないし、


そこには相性も大きく影響します。


アドバイスが早急に効果を奏し、契約を終了する人が優秀でもありません。


長くパートナーシップを築き、自分を保てることが最善ということもあります。


寄りかかるのではなく、手を繋ぐこと。


お薬が問題を解決するのではない。


お薬をきっかけに、自分の体と向き合い声を聞く作業が求められます。


これだけ飲んでりゃいいんだろ。


第三者の有識者はそんな都合の良いものではありません。


だって最初からお薬は正直です。


こんな効能を期待して作りましたが


こんな反応を引き起こしてあなたを苦しめるかもしれないと告白しています。


私、失敗しますんで。


私は正直な第三者の有識者であるお薬のスタンスを信頼しています。


私も失敗ばかりして、それでも自分を生きることを諦めたくないから、パートナーを求めるのです。


闇雲に決めつけたり


人の話を鵜呑みにしたり


ただ怖がったりしなくても大丈夫。


あなたはあなたの身体の声に耳を澄ますことを


ただそれだけを大切に見誤らないでいてください。


#note
#薬との付き合い方

お気持ちありがたく頂戴するタイプです。簡単に嬉しくなって調子に乗って頑張るタイプです。お金は大切にするタイプです。