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それぞれの言い分
夫が、真剣にドラマを観ている。
西島秀俊さんに、ポーっとしている。
あー、カッコいい、あー、カッコいい。とため息をついている。
ドラマの中の西島秀俊さんは、うら若き永野芽郁さんの恋の相手として成立する魅力の塊である。
というわけで、ドラマのシーンでタクシーに乗車中、急ブレーキに体が前方に振られた永野芽郁さんの前にスッと西島さんが自分の腕を伸ばす。
えっ、私、今、守られた?!→きゅん。である。
シーンを見て、なぜか夫が腕をさっと伸ばす練習をしている。
タクシーに乗ることもない。
会社に若くて可愛いCEOもいない。
しかし、万が一のいつかのために練習しているのだ。
大丈夫、西島秀俊さんにはなれないよ。と伝えた。
大丈夫の使い方がおかしい。と夫は言った。
なれないんだよ、西島秀俊さんにはなれないんだ。苦渋の決意で伝える。
俺はビジュアルを目指しているんじゃないんだよ。小鳥さん(役名)の内面から滲み出る人間性に近づこうとしているんだ。ともっともらしいことを言った。
いや、ビジュアルが全てだ。私は思い切って真実を伝えた。
おまえの今の言葉で、毛根が3個死んだ。と夫は自分のダメージを毛根に全て集約させていた。
俺の夢と希望を打ち砕きやがって…と、呟きつつ、夢と希望のユニコーンを見つめていた。
傷つけてしまった罪悪感もあり、私は代替え案を出した。
高橋克実さんにはなれる。と伝えた。
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髙橋克実さんは、別のドラマに出演し、社長と社員の架け橋となるようなベテラン社員で、柔らかい雰囲気と包容力、経験値から時に厳しい叱咤もするまさに理想の大人を演じている。
頭じゃねぇか。と夫は言った。
人間性の点では、西島秀俊さんと高橋克実さんの演じている役には、同じような魅力がある。
てっぺんからつま先まで俯瞰で見て、私は高橋克実さんを目指すことが良いとプレゼンしたのだが、夫はノンノンノンであった。
もてたいな。さては。わかりやすいぜ。
性別を超えてみなを魅了する西島秀俊さん。
ちなみに、私も西島秀俊さんは大好きで、ずりぃな、その笑顔はずりぃよなー、とデレデレチラチラ見ている。
で、隣を見て、やっぱり夫は西島秀俊さんではないと確信する。
西島秀俊さんではなく、夫は夫で充分だ。とも伝えるのだが、
だから、そういうことじゃない。と毛根殺しの妻を白眼でみている。
#note
#ユニコーンに乗って
#抗えない西島秀俊さんの魅力
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