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噛みしめてない


以前、歯医者で、歯が減っています。と

言われました。

歯を噛み締めているでしょう?と

言われました。

そんな気は毛頭ありません。

歯ぎしりするほど悔しいことも

歯を食いしばるほどの辛いことも

心当たりがありません。

人生の程よい抜け道を走っています。

おだんごです。

でも、下の歯は、確実に目減りしており

ゆくゆくは削れてなくなる未来を予言され

ました。

そこで、マウスピースを作りました。

寝る時にはめて寝てください。と言われました。

寝る時も、ねごとを言ったり

いびきをかいたり、

時々鼻を指で塞いで侵入を防いだり(なんの?)

しているそうですが、

歯ぎしりはしてないけどねと、夫談。

で、身に覚えのないうちに、私は私の歯を

噛み締めては、削っている。ホラーです。


他の誰のせいでもないのは、承知のすけです。

で、先生に言われました。

口を閉じているときに、歯と歯が触れてませんか?と。

触れてるときあります。というと、


それ噛み締めてるってことです。と

言われました。えっ。寄り添ってるだけだよ。

歯と歯は、口を閉じているときにふつうは触れあわないものですよ。と言われました。


唇の扉が閉まったら、上下分かれているのが

筋なのです。まあ、開いてる時はもっと分かれてますがね。

しかし、私ときたら、扉がしまったのを

いいことに上下が逢瀬をかさねていました。

イチャコラまでは行きませんが、

接触しています。不純です。人目をしのんで。


私がいくら噛み締めてはいませんと

主張したところで、上歯と下歯の

逢瀬を続ける限り、下歯は減ります。

マウスピースをいいこに装着して寝ればよいの

ですが、いつも入れるとき、おえっとなります。

お年寄りに入れ歯は慣れが大切ですよなんて、

よくも言った口があるものです。


後ろからハリセンです。

意識するとすぐ歯と歯は触れ合います。

気にしなきゃいいのに、また、噛み締めてる

と絶望します。なんならわざと触れ合わせてる節もあります。

ダメと言われたらウズウズする悪い癖です。

触れ合うだけの接触が噛み締めているという

事実になることに、いまだに受け止めきれない

私がいます。

マウスピースを入れないことで訪れる、悲しい未来に目を瞑る私もいます。


弱い根性です。変えられない自分です。

マウスピースが蛍光ピンクなのも、

気持ちが遠のく一因です。ビビットすぎる。

自分がそんなつもりじゃなくても

実際、現実は違うということは沢山あります。

それを、素直に受け入れられないと、

身を滅ぼすということを身体を通じて

学んでいますが、今なお往生際が悪い私。

受け入れるとは難しいことです。

しばらくぶりにマウスピースと向き合うか。

とやっと重い腰を上げかけた、

どこまでもぐずぐずするダメな私のnoteです。

#ダメな人
#噛みしめてないのに



お気持ちありがたく頂戴するタイプです。簡単に嬉しくなって調子に乗って頑張るタイプです。お金は大切にするタイプです。