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ここにいるよ


ぎゅっとしたかっただろうな。


ほっぺにちゅっとしたかっただろうな。


汗をかいた額をぬぐい、寝顔を見つめたり。


ボールを追う姿に声援を送り、


ゴールを決めた背中を見て飛び上がるほど


喜んだり。


お腹に命を感じているときに


頭に描かれた全てを叶えることなく


天国に呼ばれてしまったこと。


私の未熟な想像力では、その人の喪失も


絶望も量り知ることはできません。



ただ一つ。私が心の底から思うのは


不在という子育てがあるということ。


大切な人がいないことで育つ心もあります。


みんなが当たり前に手にしていたものを


持つことがなかったからこそ、だからこそ


柔らかくふかふかとした心を自分の体に


宿すことができる。


存在がなくとも。あなたという命をつくった


その人はあなたの中に確実に生きている。


だから、いないことで与える愛もあるのだと


知りました。


育つ人も育てる人も片時もその人のことを


忘れることはできなかったであろうし


いないからこその存在感があったでしょう。


生きていることは素晴らしい。


でも、死してなお誰かの中に生き続けることも

また素晴らしい。


そして、それは真に生きていたということ。


たごさんは、お母さんの顔もぬくもりも

触れて眺めることが叶わなかった全てを


自分に内包して、今があるんだろうな。


たごさんの優しさもぬくもりも


それがお母さんが渡したかったものでしょう。


たごさんの育まれた環境に、物語に


共感したり気付かされたり驚いたり。


一緒に43年を走り抜けた気持ちになりました。


今日は読書感想文を書きました。


いや、ちがうな。


今日はお手紙を書きました。


たくさんのお母さんの1人としてお手紙を


受け取ったお返事です。


たごさん、どうかどうか幸せに自分の人生を
存分に味わってね。


それが全お母さんの息子に対する気持ちの
行き着くところじゃないかしら。


ちょっと大きくでちゃったな。


それが私、おだんごの気持ちです。


とっこさんは、頷いてくれると思うよ。


ちょっと貼るやつ間違えたかな。

まあいいか。

#たごさん
#読んだよー












お気持ちありがたく頂戴するタイプです。簡単に嬉しくなって調子に乗って頑張るタイプです。お金は大切にするタイプです。