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無心になりたくて始めたチャレンジが、泣き笑い大大会になった話。

完全に気を紛らわせたい。

目の前のことに向けるメンタルをできれば30%くらい、単純な手続き程度の気持ちで毎日毎時毎秒こなしていきたいと思っていたその頃は真っ只中の

コロナ禍です。

渦でも、鍋でも、蝸でもありません。
この「禍」のなかで色々あって、何も言えねぇ状態に陥いるなんて。

どうにか無心になる方法をじたばた考え、深呼吸してゆっくり散歩するつもりが焦ってダッシュ、女がひとり仏の心を求めて比叡山へ参り先祖の位牌にすがり泣き・・・なんて自分が禍の目をつくり始めそうな勢いすらあり。。

これは脳みそをどこか旅に出かけさせないといけないなぁと思いつつ世界地図を見てても動悸がしてくるので机から離れてぼーっとTwitterをみていたら、友人が「面白そうなのを見つけた。」というが目に留まりました。

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30-DAY SONG CHALLENGE というもの。1日ごとに出るお題に合った曲を選ぶチャレンジです。

1日に数分だけでいい。完全に気が紛れそう。
私の今の願いにぴったりや(泣)

しかし、ひとりでやってもきっと焦って止めるだろうし、そもそも音楽ボキャブラリーも少ないし、やってる時間だってないはずや。。とネガティブとポジティブをぐずぐず行ったり来たり自分では全く前に進められず、、

誰かこれで楽しくなってくれー!という思いで、コロナで密が禁じられていた我がコーラス隊LINEにお知らせをすることにしました。

良かったらやってみてくださいねー♪という感じで。

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しかし我がコーラス隊の段取りの良いこと。
投稿12分後にはさくらさん、はなちゃん、のんこさん、ぽんちゃん、先生と
『 溢れ出せ!MY SONGチャレンジの会 』
が爆誕し速攻スタート!
・・・みんな早い。なんだった、ぐずぐずしてた私。

ルールなんてない、初日から飛ばしまくり

私のイメージでは、お題に対して1日あれこれ吟味をした上で
「私は〇〇でございます」と渾身の1曲をお伝えし合うルールか?と思っていたのですが、秒で払拭されます。

出まくり。気づいたら私も出しまくり。

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ちなみに1日目のお題は「タイトルに色のつく曲」。
何かを吐き出すかのごとくうわーっと出ました。脳みそからズルズルと出していく快感。3月から続いていた毎日20%くらい悲しい感じがちょっと変わりました。

6人でわいわいやっていると、はなちゃんの夫マスターが横から名曲を放り込んできます。

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マスターはミナミでライブバーをしていて、マスターの頭脳には何千と名曲がずらり。大阪のクラスター発生の頃から自主休業中。

私たちがキャッキャして曲を投げ合っていたのを面白がって、今まで頑なに貫いていたLINE不使用を撤回しLINEを入れて参戦してくれ、これによりこのグループがグーンとアカデミックになるのでした。

ビートルズ聴きながら散歩する人生

年齢を聞かれると待ってましたと言わんばかりに「松坂世代です!」と答えたい今年40歳の私は、だいたい聴いている曲がモテキのBGMラインナップ。

TM NETWORKでSELF CONTROLしたい人だったのに、ある日これから気分転換に散歩に出かけようとした時、ちょうどビートルズの曲をマスターがUPしてくれたことでこの曲を聴きながらてくてく歩くことに。

心地よすぎて涙がでました。

この気持ち忘れちゃならんと思い、LINEにお伝えすると
「散歩ならこれがいいよ〜」とさらに教えてくれたのがPenny Lane。

この前まで気分を紛らわそうと散歩に出て聴いていたのがケミカルブラザーズ。そりゃ動悸して走ってしまうわ!用途が違いますわ!

ビートルズを聴きながら楽しく散歩する人生、考えてもみなかった。急に視野が開いて気持ちもどんどん楽になってきた。

日々飛び交う豪速球

40歳の私を先頭に50代後半までの7人なので小学生の時の流行りも様々。

プレティーンの曲は?というお題には、
1980年生まれの私は初めて買ったラジカセにBONJOVIのCDが付いてきたので、完全に洋楽ロック。
のんこさんとぽんちゃんはほぼ同い年でおニャン子全盛。
はなちゃん、さくらさん、先生もほぼ同じ年でピンクレディ全盛。
ライブバーを営むマスターは想像の上を行く「ぴんから兄弟」でした。
ぴんから兄弟、、ちびまる子ちゃんで読んだやつやん。。。

あなたを悲しくさせる歌というお題には
ピチカートファイブの「悲しい歌」が出た次には「織江の唄」。怖い!

毎日誰かが想像の上を超えてくる豪速球を投げてきて、驚きと爆笑が止まらなくなり、毎日20%うっすら悲しかった気持ちが消えて、逆に毎日自宅で一人腹を抱えて涙目で笑っていました。

もはやフェイスライン変わっちゃう効果

チャレンジも20日を過ぎ、精神的支柱になりつつあったこのチャレンジ。毎日毎日笑って過ごしていたら、気がつくと口角めっちゃ上がってました。

zoomでの会議や打ち合わせでも求められるオーバーリアクションもできるようになり、自宅での引きこもりもぐら人間からやっと太陽の下まで戻ることができました。

同居の姉にも痩せてないのに顎尖ってきてるやんって言われ、他人でも変化がわかるほどの効果。表情筋を鍛えるエクササイズとか継続性を問われる地道な修行は一人ではできなかったけど、毎日爆笑することでフェイスライン上がっちゃったという音楽の副産物まで得てしまいました。

ドボン賞

関西人ならそろそろ出していい曲とそのタイミングが分かる頃、
「タイトルに人名が付く曲」がお題に。

アレは置いといて、変化球から投げ合います。

Lovely Rita、Gelsomina、Waltz for Debby、、、

ちょっと近づいてきて、

傷だらけのローラ、ダイアナ、ポールとポーラ、、、

そして、

誰か出すかと思ってた「順子」めでたく急遽「ドボン賞」が誕生。

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その後快調にその日の「ドボン」が出た時にみんなで審議をし合う謎の時間も誕生し、どんどん知識と笑いを身につけて、本職の打ち合わせでもなぜかノリノリでzoomに顔を出す人になっていました。

30日チャレンジが終わっちゃうのに、自粛終わらない問題

外出できないゴールデンウィークの憂鬱タイムも真面目にゲラゲラ過ごし、この連休が開ければ通常営業か!?
30日のチャレンジも5月11日で終えて楽しく仕事再開だー!と思っていたのですが、自粛が終わりません。。。

こうなったらみんな晴れ晴れ仕事再開できるまで、5月いっぱい延長だ!と勝手ながら私の一存でチャレンジを継続することに。

お題を出すのが私の役目となりました。これがなかなか難しい。

日々聴く側だったラジオもネタ集めの場に。
毎日お題を変えリスナーを転がして笑いをとるマーキーさんを心から尊敬しました。

なんなら目に映る全てをネタに。ツイッターやニュースから何かネタにならないか嗅ぎ回る毎日。

ついに同居の姉からもネタ提供を求め、
どうせのんびりやってるんやったら、ピリッと「嵐」をテーマにしたら?
なんてピリッと回も誕生いたしました。嘘です。逆におもしろかった。

だんだんNHK BSでやってたみうらじゅんさんと安斎肇さんの「笑う洋楽展」のような風貌も出てきて、あっという間に50日を楽しいお題とともに乗り越えることができました。

トータル50日のsongchallenge

私がこう書いている間、LINEのタイムラインでは最終日のお題に合わせた曲が流れています。テーマは「自分にパワー注入の曲」。

明日からみんなそれぞれの場所で楽しめるように
自分の好きな曲は一番パワー出る!ってことで乱れ打ちの最中です。

知らない世界をたくさん知れて、絆が深まって、泣き笑いのフィナーレ。
色々あったけど、楽しくこの期間を過ごすことができました。

マスターの店で全員と再会して50日の曲を聴きかえして祝杯をあげます♪


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