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《美術展》エゴン・シーレ展

こんにちは。
Ayaです。
先日、東京都美術館で開催中の『エゴン・シーレ』展に行ってきました。
その感想を書こうと思います。

エゴン・シーレ展

今年の美術雑誌では必ず特集されている2023年注目の展示。私はシーレのタッチが好みではないのでいくか迷ったのですが、会期末では絶対混むだろうということで行ってきました。
展示構成は
第1章 エゴン・シーレ ウィーンが生んだ若き天才
第2章 ウィーン1900 グスタフ・クリムトとリングシュトラーセ
第3章 ウィーン分離派の結成
第4章 クリムトとウィ―ンの風景画
第5章 コロマン・モーザー 万能の芸術家
第6章 リヒャルト・ゲルストル 表現主義の先駆者
第7章 エゴン・シーレ アイデンティティーの探求
第8章 エゴン・シーレ 女性像
第9章 エゴン・シーレ 風景画 
第10章 オスカー・ココシュカ ”野生の王“
第11章 エゴン・シーレと新芸術集団の仲間たち
第12章 ウィーンのサロン文化とパトロン
第13章 エゴン・シーレ 裸体
第14章 エゴン・シーレ 新たな表現、早すぎる死
です。エゴン・シーレのみではなく、彼を見出したクリムトらウィーン分離派の作品も展示されていました。コロマン・モーザーやリヒャルト・ゲルストル、オスカー・ココシュカといったいつか見たいと思っていた画家たちの作品が見れたので、大満足でした。

気になった作品

(1)『菊』(シーレ)
人物画のイメージの強いシーレでしたが、今回の展示では静物画や風景画なども見ることができました。
シーレの才能を見出したクリムトは言わずと知れた金ですが、シーレは彼へのオマージュもあって銀を好んで使用していたようです。当時流行していたジャポニズムの影響で菊を画題に選んだと解説されていました。


(2)『装飾的な背景の前に置かれた様式化された花』(シーレ)
こちらもクリムトが好んで使用していた正方形のキャンバスで描いた作品。
とても現代的でスタイリッシュで、部屋に飾りたいなと思った作品でした。


(3)『悲しみの女』(シーレ)
私の投稿でも取り上げたモデル・ヴァリー(展示ではワリーと表記)との関係も、勿論取り上げられていました。
この作品も彼女をモデルにしていますが、赤毛だった彼女を黒髪に描いています。西洋では金髪が美、黒髪は神秘、赤毛は不吉とされていました。古くから魔女は赤毛が多いとされていたことが理由と考えられます。
神秘性を引き立てるべく、シーレはヴァリーを黒髪に描いたのでしょうが、彼女の眼差しそのものが真摯で、十分神秘的に感じました。




(4)『祈る少女 聖なる墓、断片Ⅱ』(アルピン・エッガー=リンツ)
今回の私的お気に入りの作品。
この画家の出身地チロル地方では大きなガラス玉を飾るそうです。とても可愛らしい絵でした。



以上、シーレ展の感想でした。次回のマティス展も楽しみです!!


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