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《美術展》重要文化財の秘密展

こんにちは。
Ayaです。
随分前に閉幕してしまった『重要文化財の秘密』展。
すぐ感想レポートを書くべく下書きを作成していたのですが、5月はバタバタであっという間にすぎてしまい‥。今更感が半端ないですが、せっかくなので、投稿しようと思います。

私は基本的に展示は一回しかいきません。初見での第一印象とこの一回しか見れない!という切迫感(?)が気に入っているからです。
しかし、時々やってしまうのが、開催中の展示替え。貸出作品だと展示中に作品が交換されることが時々あります。目玉作品ではポスターやフライヤー(チラシ)に小さく書かれているのですが、見逃してしまうことが多々あります。
今回もやってしまいました。菱田春草の『黒き猫』目当てだったのに、展示期間より早く行ってしまったのです。

1回目の鑑賞


どうしても諦めきれず、夜間開館にもう一度チケットを取って行ってきました!

2回目の鑑賞

というわけで2回の鑑賞で感じたことを書こうと思います!!

重要文化財とは


重要文化財とは、1950年に公布された文化財保護法に基づき、日本に所在する建造物、美術工芸品、考古学資料などの有形文化財のうち、制作優秀で文化史上貴重なものを文部科学大臣が定めたものです。
この重要文化財のなかで特に優秀なものが、国宝に指定されます
今回の展示は東京国立近代美術館開館70周年を記念し、68件中51件見ることができました。

気になった作品

(1)『黒き猫』(菱田春草)
私が速水御舟とともに好きな画家として挙げる菱田春草!その代表作です。一回目は先述のように見逃してしまったのですが、諦められず2回目も行ってしまいました!
文展に出品するはずだった作品がうまくいかず、近所の焼き芋屋の猫を借りてきてわずか5日で仕上げたというのは有名な話です。
私がこの猫と対面したのは、実は2回目。所蔵している永青文庫美術館の展示でも見たことがあるのですが、猫のフワフワ感だけでなく、その存在感も伝わってきました。
菱田はこの作品で評価されましたが、わずか33歳の若さで亡くなってしまいました。速水も40歳で亡くなっているので、私は早熟にして夭折の画家が好きなようです。

(2)『生々流々』(横山大観)
菱田のことを『本当の天才』と称していた横山大観。横山と言えば富士山のイメージですが、この作品は一滴の水が山から川を経て最終的には水蒸気になる『水の一生』を描いた大作です。巻物で40メートルにもなります。
本展ではそのすべてをじっくりと鑑賞できました。

(3)『老猿』(高村光雲)
今回の展示では絵画だけでなく、彫刻や工芸も展示されていました。
なかでも存在感がすごかったのが、この『老猿』です。
猿の鋭い目線と、獲物を取り逃してしまった哀愁のどちらも伝わってきました。

遅すぎですが、『重要文化財の秘密』展の振り返りでした。次の『ガウディとサクラダ・ファミリア』展も楽しみです。
次の記事は《無駄話》の予定です!


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