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自己愛性人格障害の彼と過ごした日々 - 前編 -

はじめに

自己愛性人格障害とは、ありのままの自分を愛することができず、自分は優れていて素晴らしく特別で偉大な存在でなければならないと思い込むパーソナリティー障害の一類型です。

とにかく他人から褒められたい、承認されたい気持ちが強く、他人は自分が褒められるために利用するための存在と思っているのが特徴です。

原因は生まれ持った気質や養育環境などにあると言われ、過保護に甘やかされて育っていたり、一方で両親の離婚などによる愛情剥奪体験、虐待、条件付きの愛など、歪んだ愛情のかけられ方が原因とされています。

自己愛性人格障害を持つ人の中には経営者や芸能人など、社会的に成功している人も少なくないそうです。

しかしこのパーソナリティー障害を持つ人が自分のパートナー、恋人、配偶者だった場合、どうなるのか?

私自身のケースを実録でお伝えできればと思います。

私が3年間お付き合いしていたパートナーが自己愛性人格障害だと分かったのは、彼と別れた後でした。

彼は精神科医によって自己愛性人格障害と診断されたわけではありません。しかし、私がYouTubeで発信をするために自己愛性人格障害について調べるうちに、あまりにも当てはまる項目が多く、彼が自己愛性人格障害であることを確信したのです。

もっと早くに気づいておけば良かったと思いました。

お互いにプライバシーのあることなので、彼とのエピソードを公開するかは随分と悩みました。

しかしYouTubeを通じて日々、多くの方から、自己愛性人格障害のパートナーに関するご相談をいただくようになりました。

客観的に見て、すぐに離れた方が良いと思うような苦しい環境で我慢している方も少なくありません。日々寄せられる壮絶な内容のご相談を拝見させていただき、私に何かできることはないだろうかと、いてもたってもいられなくなりました。

そこで、私の経験が必要な方のお役に立てるよう、期間限定で有料公開させていただく形になりました。

個人が特定されそうなエピソードに関しては、本質が伝わる形で編集してお伝えしていきます。

自己愛性人格障害のパートナーに洗脳され、苦しみの渦にハマることは、誰にでも起こることです。

お一人でも多くの方が、前を向いて進めるよう、私の歩んできた道が何かのきっかけになれば幸いです。

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