YouTubeチャンネルを作ってよかったこと。

昨夜突然思い立って、YouTubeチャンネルを作った。ウクレレの弾き語りで練習中の曲をただただ投稿するだけのチャンネル。(今は音声のみ。)

いや、正確に言うと思いついたのは昨日ではない。

数日前、好きなアーティストのライブ終わりに
「(そのアーティストの楽曲の)歌ってみた動画撮ってYouTubeチャンネル作ろうかな〜」
という話はしていた。

(その日から、コードブックと楽曲解説がセットになった月刊「lyrics」というなんとも素敵なミニエッセイが販売開始されたからだ。ファンにはたまらないやつ。いや、ファンじゃなくてもひとつの読み物として面白い。)


ただそのときは冗談だった。少し大袈裟に言うとただの夢物語だった。

でも昨夜仕事から帰る道すがら、急に何かのスイッチが入っていてもたってもいられなくなり、帰宅してすぐちょうど練習中だった曲をiPhoneのボイスメモで録音してみた。
自分の部屋のいつも座る場所で机にiPhoneを置いてその前で弾きながら歌うだけの気軽なやつ。

「べつに【練習してみた】にしたら下手くそでも素人感丸出しでもいいやん。」というのがYouTubeチャンネルに投稿するいちばんの理由になった。
(自分自身や不特定多数の人たちへの言い訳というか。)

で、昨夜記念すべき一曲目を投稿した。


それだけでものすごい達成感だった。嬉しかった。誰かに聴かれててもそうでなくても、自分の演奏が一つの形になったことが嬉しかったのかもしれない。

ただの練習動画だけれど、録音して動画にして投稿する。
この一連の流れがわくわくしてとても楽しかった。

動画に使う画像も全部自分が撮影した写真や描いた絵で、なんだかそれも良い。


それだけでなく、良いことは他にもたくさんあった。

・単純に練習する励みになる。


・好きなアーティストの楽曲の歌詞とコードをスケッチブックに描き写す作業だけで楽しいし、いつもは耳で聴いたり文字を眺めるだけの「言葉」を自分で書くとよりその世界に没頭できる。


・自分で演奏することによってその曲をより好きになる。


・自分の歌いやすいキーやウクレレで弾きやすいキーに変換したり、カポタストありのギターコードからウクレレ用に変換するときにコードの勉強になる。色んなコードを覚えられる。


・好きなアーティストの凄さがより身に染みてわかる。簡単そうに弾いて歌うけどそんなことない。ずるい。(もちろん演奏してみる前からそんなことはわかってるんだけれど。)

きっと他にもたくさんあるけど今日はこの辺りで。

そうそう。少し話は逸れるけれど、つい最近まで私はどんな曲も原曲キーでないと落ち着かないタイプだった。(面倒くさいほどの拘りだった。)
歌いにくかろうが何が何でも頑なに原曲キーをつらぬき通していた。
でもウクレレを弾くようになって、ウクレレでは弾きにくかったり、キーを変えた方が響きが良くなったりすることが多くて、以前までの考えはいつの間にか消えていた。

原曲キーがいちばん好きなのは今も変わらないけれど、キーによって曲が色んな表情をみせるのも面白いし、逆に「だからこのアーティスト(作曲した人)はこのキーにしたんだな。」というのも分かって楽しい。

元々自分の「固定ド」の頭に悩んでいたし、これから色んな曲を練習する中でそれも緩和されたらいいなあと密かに思っている。


今、これを書きながらも早く練習したくて仕方がない。
やっぱり普段ライブに行っている、大好きでほんの少し身近なアーティストの曲を練習するのがいちばん楽しい。


自分で奏でることの楽しさをもっとたくさんの人に知ってほしい。そんな気持ちは10年程ずっとある。
だからまずは自分がもっと楽しみたい。
今回のことは、そんな気持ちを改めて思い出すきっかけにもなった。

明日もみんなが音楽を楽しめますように。

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