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エシカル経営豆知識:中小企業でもできる環境マネジメント

皆さん、こんにちは!

「エシカル経営豆知識」シリーズでは、経済&社会的価値の両方を持続的に高める経営へのヒントを整理していきます。

今月は中小企業様2社とB Corp認証のBIA(Business Impact Assessment)への取組みの中で、環境経営のポイント整理と戦略検討を進めました。

環境マネジメントは難しい??
中小企業にはできない??
そんなことはありません!

B Corp認証プロセスを通して環境分野への取組みを進めるコツをこの記事でお伝えしたいと思います。

【環境マネジメントシステムとは?】

環境マネジメントシステム=Environment Management System=EMS
事業活動を環境視点で分析し、経営に地球環境保全の要素を取り込む仕組みです。

ポイントは以下の3つです。

① EMSの基本は “環境負荷の把握” “法令順守” “PDCAサイクル”

② 自社の活動における
 ・環境側面(環境負荷及び有益な側面)
 ・社内外の状況
 ・順守義務(法令や協定など)
  を特定し、それぞれに対して対処

③ 一度やって終わりではない
環境側面に変更がないか? 目標の数値は妥当か? などを検証して継続的に取り組み、年々環境パフォーマンスを向上させる

【B Corp認証で求められるEMS】

廃棄物の発生量、エネルギー使用量、水使用量、二酸化炭素排出量を対象としています。
自社に有利な事例のみを選び取ることは推奨されておらず、すべての対象についてどのような方針でどのような取り組みを進めているのかを明確に示すことが求められます。

<対応の方向性>
① 環境に対する組織の取組みを文書化したポリシーステートメントがあるか(環境方針の制定)
:「環境方針」と検索して他社の方針を確認してみましょう
:その上で、自社の方針を検討しましょう
:ISOやエコアクション21では必ず盛り込まないといけない内容が決められていますが、B Corp認証では自由に方針を決めて構いません
:廃棄物の発生量、エネルギー使用量、水使用量、二酸化炭素排出量の管理を対象としていることが分かるような文面にしましょう

② 事業活動が環境に与える影響を評価しているか (過去3年間での環境監査、レビューの有無)
:自社による環境影響評価でOKです

③ 事業活動における環境側面について、明確な目標と定量化可能な目標を設定する (環境目標の設定と取組み)
:自社にとって適した目標の設定と取組みができるかがポイント

②③については、自社の経営戦略やブランディングと照らし合わせ、自社でどこまでできるのか、力を入れたいかを考えた上で取り組みの検討を進めていくことが重要です。

【環境経営をもっと深めていきたいという方へ】

エコアクション21をご存じですか?
環境マネジメントシステムの一つで、環境省が定めた環境経営システムに関する第三者認証・登録制度です。中小事業者にとっても取り組みやすい環境経営システムのあり方が規定されています。
BIAの内容とも親和性があり、取引先の要望、コスト削減、CO₂排出量削減、経営基盤強化、社員の意識向上に効果を発揮するため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

3つの特徴
:中小の事業者でも容易に「環境経営」の仕組みが構築でき、運用できる
:二酸化炭素等の排出量を把握、管理し、CO2ゼロにしていく
:環境法令順守等のコンプライアンス管理の徹底を図る

主な取組み効果
:総合的な環境対応が可能
:経営面での効果(経費の削減や生産性・歩留まりの向上、目標管理の徹底等)
:取引条件への対応/ビジネスチャンスの拡大
:低利融資制度を受けることができる
:社員が誇れる企業になる、社会からの信頼獲得

<エコアクション21>

自分の会社でもできるのか不安に思われた方、心配はご無用です!!

この記事を書いている私も、はじめは環境マネジメントについて何も知りませんでした。B Corpコンサル仲間からイロハを教えてもらい、現在中小企業様の環境経営をサポートすることができています。

実際に進めてみると、経営戦略と絡めた方針を決め、自社に合った取組み方を設計することがとても大切だと感じています。
初めから完璧を目指して前に進めなくなってしまうよりは、まずはやってみるという勢いも大切だなと考えています。

環境マネジメントシステムのプロがB Corpコンサル仲間におりますので、環境経営に挑戦してみたいという方はどうぞお気軽にご連絡くださいませ!!

<B Corpコンサル仲間:環境マネジメントシステムのプロ>

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