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Anniversary Dinner @ Spago

結婚をした最大の理由


昨日11/22は良い夫婦の日

というわけで
今日は私たち夫婦の話をしようと思う


今年で結婚6年目となる私たち


実は2人とも再婚者だ


2度と結婚はしないと誓ったのに
なぜまた結婚したのか


最大の理由は子を授かったこと


お互いEXとの生活は長かったのに
流産をしたり縁がなかったり
なかなか子供に恵まれなかった


ずっと欲しかった


離婚をして
今の夫と交際が始まった途端
妊娠した


もうこればっかりは
縁というかタイミングというか
奇跡としか言いようがない



共通点が多い

それだけじゃない
私たちはとにかく共通点が多い
要点を下記にまとめてみた


① 一度結婚に失敗をしている
=相手を理解できなくて衝突した時に
同じ失敗を繰り返さないために
その場でなくても立ち止まり
どうしたら良かったのか
理解しようと努めてくれる


② 若い頃アクションスターに憧れ
夢に向かって突き進んでいた

=若い時に好きな事にとことん打ち込んだ人は
一生の仕事を見つけた時に全力投球できる

歌手としての私のことも尊重してくれる



③ 同年代である
=幼少期にまで遡って語り合える
共通のトピックがあるのは最強



④ 父親が若くして病死している
=夫はGreencard(永住権)の申請中で
彼の父親が亡くなった時
日本に帰国する事ができなかった
親の死に目に会うことができなかったのだ

彼は父親が生きている間に
孫の顔すら見せてあげられなかった悔しさや
悲しみを今も背負っている

私の母も癌で63歳の時亡くなった

下手な励まし合いなどお互いしない

それでもお互い帰る場所があり
寄り添いながら生活する事で
自然と慰め合えている



⑤ 私と同じAB型
=変わり者同士なので
相手のしている事を変とは思わない



⑥ ズブの素人から飲食店に入った
=ボロクソに叩かれながら最低賃金で
馬車馬のように働いた経験がお互いあるからこそ
レストランの経営者になった今
従業員さんたちの仕事量に見合う給料を
ちきんと払ってあげられる

小さな寿司屋一軒では
従業員一人一人に生活が潤うほどの
給料をあげていたら
なかなか思うようにお金は貯まらない

でも自分たち家族だけが儲けて
贅沢するのではなく
少しでも多くの従業員を雇い
その人たちが満足できる生活を
支援していきたい

その思いは私も夫も同じだ


⑦ 一度惚れ込んだ相手への
気持ちがブレない

=彼にとってはそれは
親戚の坂本浩一さんであったり
寿司佐々舟の前オーナー
ノビさんであったりする

生きている中で
こんなにも人として尊敬でき
目標にしたいと思える人物は他にいない
そう言う人に出会えた事自体
俺は恵まれていると思う

そう謙虚に話している姿を見て
きっと彼は彼らに恥じない人生を歩むだろうし
ノビさんから引き継いだ老舗の佐々舟を
ずっと死ぬまで大切にしていくだろう

彼に出会った時
まだ彼は店のオーナーでは
なかったけれど
彼は必ず店を構え
夢を実現する人だろうなと感じた


夢を応援してあげたい
自然とそう思った


最後に
⑧ 日本食文化の元で育った
=私が以前アメリカ人の男性と
結婚していたからこそ
それがいかに重要なのかが分かる

EXの両親に味噌汁を作ってあげた時
This is disgustingと言われた記憶は
今もトラウマになって消えない

美味しいものを美味しいと言える味覚
同じ食生活をしてきた相手に
出会えたことは
もうそれだけで幸せなこと



以上



こうやって共通点をまとめてみると
結婚相手というより同志に近い


お互いに切磋琢磨して
魂を共に磨き合う相手とでも言うべきか


喧嘩の数を数えたらキリが無い



実は今も1年の猶予期間中だ


似たような人生を歩んできたからこそ
分かり合える相手
辛い時にお互いの気持ちに寄り添い
支え合っていける相手でいられたら
きっとこれから先
何があっても大丈夫な気がする



Spago



良い意味でも悪い意味でも
共通点が多い私たち夫婦

6周年の結婚記念を祝し
今年もSpagoにディナーに行くことにした


Spagoはビバリーヒルズのメイン通り
Canon Drを突き抜けた
突き当たりに位置する

そこへ行く道中の
ビバリーヒルズの街並みは
もうクリスマス仕様になっていた


まるで宝石のようにキラキラ
ブディックも宝石箱のよう

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到着したSpagoのエントランス
こちらも神のようなライトニング…
ゾクゾクする〜

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入り口で記念に一枚

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ここで写真を撮っておいて良かった…

食事中2人のツーショットを
完全に撮り忘れてしまって
一枚もないのだ


ちなみにこれ
目の前のCanon Drを
閉鎖して建てられた仮説テント

あまりのゴージャスさに
換気対策バッチリの
今どきレストランにしか見えない

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客達はみんな
こちらのシャレオツテントに
吸い込まれるかのように
ゾロゾロと入っていく


なんとなく私たちも
こちらのテントへ入り
チェックインしてみた


ちょっと音がうるさい

若者向けかな?

すると


最初はフレンドリーだった
フロントのLadies達が
急にあたふたしはじめた


今日は足をお運び頂き
ありがとうございます
困惑させてしまい
大変申し訳ありません
お客様はあちらのメインビルでの
お食事になります

あちらへどうぞ


とまるで違う対応


あら?
どした?


言われたまま
メインレストランへと移動


誘導されるがまま着いていくと
そこはいつものレストランの中庭

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静かでとても落ち着く

夫曰く
中庭の奥の角は
特に大切なお客様のための席だとの事



実は去年もその前の年も
記念日にSpagoに食事に伺った際には
この席に通された


これは去年の夏
2020年 夫婦の合同誕生日会

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偶然居合わせたSpagoの共同オーナー兼シェフのWolfgang Puck氏と記念写真
この時は浮かれて気軽に声をかけてしまったがWikiで彼を調べたところ
とんでもない人物


そしてこれはさらに2年前の11月に遡り
2019年 
アニバーサリーディナーで来た時のもの

つい最近だというのに
2人ともキャピキャピしていて
お肌もツヤツヤ

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この頃グレンデールの支店立ち上げに
オーナーノビさんから抜擢され
毎日全身全霊で働いていた


でも基本収入は固定で
決してこんなfine Restaurantに
嫁を連れて行ける身分ではなかった


それでも行く事ができたのは
夫の知り合いのメインシェフ
Leeさんの手厚いおもてなしのおかげ

今回も夫は
Leeさんにいつものようにテキストをし
アニバーサリーディナーの予約をした

しかし
彼は辞めていた
30年勤めたSpagoを…
‼️

後で知った事だが
彼は今
マイアミにいるらしい


自分の店を開く準備に入っているとか

それを夫から聞かされ
ショックで声も出なかったが
仕方ない



夫はそのままSpagoに予約を入れた

夫も今や経営者

去年まではpandemicで
客足が不安定だったが
ようやく安定してきた


一流の料理
一流のサービスを受ける事は
とても勉強にもなる

LeeさんがいないSpago
どんなおもてなしをしてくれるのか



ここではいつもテイスティングコースをオーダーする


私たちはタパススタイルが好きなのだ
次に何が出てくるのか
ワクワクして待つのが楽しい

ちょこちょこ出てくるので
全てが出揃うのに3~4時間かかる

そのためここに来るときは
うちの息子をnannyに預け
ゆっくり食事を堪能する事にしている



まずは頼んでもいないのに
シャンパンがグラスで2杯🥂注がれる

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タパスがいくつか登場
Spicy Big Eye Tuna Tartare Cones

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キャビアとサワークリームを使ったタパス

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ミニハンバーグのようなかわいいタパス

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次にSauvignon Blanc (Silverado Miller Ranch Napa Valley)が
グラスで登場


お次は
松茸と東京ネギを使った逸品

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カリッカリベーコンと
ブッラータとリンゴのコンポートの逸品

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ホタテを使った逸品 
濃厚な赤ワインソースが食欲をそそる

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白トリュフがふんだんに振り掛けられたニョッキ
蓋を開けた瞬間のもんわりした香りを
鼻から吸い込み気絶しそうになる

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この辺りでとっても珍しいフランス産のPinor Noirがグラスに注がれる
カリフォルニアのワインにはない大地の香りがする赤

大好きな味

料理酒のように料理を口に入れては
ちょこっとだけ口に含みつつ飲んで楽しむ


日本から取り寄せられた鯛を使った一品
パクチーの香草の香りと
周りに散りばめられたエビや貝の
シーフードと絶妙にマッチ

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ラム肉のソテー
キャビアやアップルのコンポートも
超マッチ

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メインはA5の宮崎牛ステーキ
噛むと肉が口の中でジュワッと溶けていく
そんな感じ

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最後のデザートは
濃厚なベイクトチーズケーキ

一緒に頼んだブラックコーヒーが
サクサク飲めてしまう

マンダリンの酸味と
ラズベリーソースの爽やかさが
またたまらない

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楽しかった!!

全部で11品
所要時間なんと4時間!!

息子が気になったので
もっといたかったけれど
お会計をいただく


そこには出された全てのワインが
VIPサービスとして無料
になっており
最初の三つのタパスも
最後のチーズケーキも
すべてVIPと書かれ無料
になっていた



夫の知り合いだった
Leeさんはもうここにはいない



でも私たちのことを
直接知らないと思っていた
New head Shefさんは
佐々舟のグレンデール店の立ち上げの時に
Leeさんと一緒に足を運んでくれた人だった


私たちの顔を見て
しっかりと握手をしてくれ
2度も私たちのテーブルに
足を運んでくれた

それだけでなく
Spagoの味をしっかりと引き継いでくれ
私たちの担当サーバーさんも
きめ細やかさはダントツ
だった


私たちを大切に思ってくれているのが
店全体から伝わってきて心底嬉しかった


ありがとうSpagoの皆さん


最高の結婚記念日になりました


来年も離婚しないで
2人で来られるよう頑張ります(笑)

夢はエッセイ本を出すこと。サポートして頂きましたらエッセイの創作費に充てさせて頂きます。ご協力よろしくお願いします!