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アヤワスカとワンネス〜ペルーのジャングルでアヤワスカに教わる世界平和への近道〜


5分だけ話したペルーの友人との再会

2023/04/15 16:50

 明後日、日本を旅立ちロスを経由してペルーを目指す。期待と不安。

2023/04/17 16:10

 羽田空港着。ソワソワしてしまって早めに着いたが、乗り継ぎで搭乗予定のロス行の便が1時間遅延とのこと。
 昨日や一昨日、人が死ぬ夢をみたので少し憂鬱だったが、そのことを先輩に話すと、人が死ぬ夢は『再生・幸運・成功』などを意味するいい夢らしいと教えてくれた。だいぶ気が晴れた。いいことは信じた方がいい。

 出発まであと2時間ほどある。アヤワスカ前の食事制限で機内食が食べられないので、焼き芋やバナナやみかんを持参したが、潰れて汚い見た目。荷物が重いので早く食べてしまいたい。
 これからどうなるか分からないが、期待してくれたみんなを裏切りたくないなと思う。

2023/04/18 22:17(ペルー時間)

 リマに着いて、6年半前に私がイキトスで泊まったホテルで働いていたピエロというペルー人の青年が迎えに来てくれていて、ちょっと感動で泣きそうになる。
 ピエロはコロナ禍でホテルを辞め、パン屋さんや建設業をしたのち今は小麦粉工場で働いていた。
 今回、私がまたペルーに戻ってくるということで、1ヶ月の休みをとってジャングルやペルーの街を案内してくれるそうだ。

 6年半前、たった一度少し話した程度で、facebookで繋がっていただけの関係の私にそこまでしてくれるなんて。
 そして私も、そんな人を信じるなんてと友達から驚かれた。

 私は6年半前に、アヤワスカを経験してから、友達と他人の境界線はないと感じていた。
 昔から友達だった人でも、気が合わなくなれば他人になるし、今日会った他人でも、気が合えば友達になる。
 どちらも私以外の人間であって、友達と他人に大きな壁はないのだ。


 リマの空港から、ピエロの友達のシェイラという女の子の家族の家に行き、朝ごはんをご馳走になった。ピエロは前日からそこに泊まっていたらしい。
 シェイラのお母さんは、見ず知らずの日本人の私に「自分の家だと思って過ごして」と言ってくれた。「ジャングルから出たあとは、ここに戻ってきてね、ご馳走を準備するから」と。なんて温かい人たちだろう。

 シェイラの妹さんも、昔アヤワスカを飲んで、自分が有名になるビジョンを見て、それからYouTubeを始めて、今はチリ在住の有名なYouTuberになったらしい。
 登録者を見てみたら30万人ほどいた。シェイラもいつかアヤワスカを飲んでみたいと言っていた。

 バスでリマの中心地まで行く。バスの中で赤ちゃん兎を抱っこしている女の子がいた。みんな可愛いねと言って、バスの中が温かい雰囲気になった。


 リマの中心地を観光しているときに、ピエロに「シャーマンになるのは難しいんだよね?」と聞くと、ピエロも昔シャーマンになりたかったという話をしてくれた。
 でも、シャーマンに「家族を失うからやめた方がいい」と言われ止められたそうだ。
 どういう意味かと尋ねると、シャーマンのマエストロの奥さんが2年前に急に病気で亡くなって、息子さんも木を伐採中の事故で亡くなったそうだ。そんなふうに家族を失ったシャーマンが沢山いるらしい。
 マエストロ曰く、恐らくアヤワスカの薬の力だろうと。シャーマンになると、家族が亡くなる。
 科学では説明できない事が起きているのかもしれない。

   そして、その日のうちにまた飛行機でプカルパに。
 空港にはそのシャーマンのマエストロといとこのマエストラが2人で迎えに来てくれていて感動した。
 わざわざ私1人のためにシャーマンたちが空港で出迎えてくれるなんて。
 みんなでタクシーに乗ってホテルまで移動した。
1儀式350ソル(約1万2千円)だったので、6儀式受ける予定で、前金で1000ソル(約3万5千円)送っており、残金の1100ソル(約3万8千円)を手渡した。
 マエストロは嬉しそうに、明日孫の誕生日で、来週は弟の誕生日であることを教えてくれた。
 これでマエストロが家族にいいプレゼントを買えるならこちらも本望だ。

 市場であるメルカドまでセレモニーに必要な物を買いに行った。
Palo Santo、Mapachos cigarettes 、Agua de Florida。合計51ソル(約1800円)。


 買い物を終え、近所にあるピエロの叔母の家に遊びに行くと猫が2匹いた。ご夫婦と子供4人と従姉妹が1人。子供たちはみんな笑顔で可愛い。日本のアニメ、僕のヒーローアカデミアと鬼滅の刃が好きらしい。
 空港でもリマの町でも日本のアニメがプリントされている洋服を着ている人を沢山見かけたが、アニメの力は本当にすごいんだなと実感する。

 子供たちは、英語が話せて日本人の友達がいるピエロをみんな尊敬しているよう。
1人の子供がピエロに一生懸命宿題を見せて、Aの評価をもらっているのを褒めてもらいたそうにしていた。抱きついている小さい女の子もいる。
 日本人男性なら変なことを考えそうと思ってしまう私はやはり歪んでいるのか?


 ピエロの叔母の旦那さんが友達に大きなガスタンクを頼んで買って持ってきてくれた。私がジャングルで料理をするために使うガスタンクだ。重い。
 言われるがままに47ソル(約1600円)払った。高いのか安いのか分からないが、絶対にひとりでは買えないし運べないのでとても安い。ありがとう。これで温かいご飯が作れる。
 明日朝7時からまた食糧を買いだめして、やっとジャングルの村に向かう。無事に着きますように。

リアル・ジャングルクルーズ

2023/04/20 9:50

 遂に目的地であるシャーマンが儀式をするジャングルの中のマロカ(シャーマンの家でもあり、アヤワスカの儀式の会場でもある)に着いた。昨日は朝から目まぐるしい1日を過ごして、疲れて18時過ぎに寝てしまっていた。

 朝7時にプカルパのホテルのロビーにピエロと集合して、舟が出る港にトュクトュクで向かった。
 港に着く直前に恐ろしい出来事が起こった。

 私たちが乗るトュクトュクに5〜6人の屈強な男たちが群がって、深刻な顔で大声で何か叫んでくるのだ。怖すぎる。ペルーに来て初めて足が震えた。襲われる。荷物を全部取られるのか?もしくは誘拐される?と顔が引き攣っているうちに港に着いた。
 いつもスペイン語を英語に通訳してくれるピエロも真っ直ぐ前を向いて何も話さない。ピエロがトュクトュクを降りて荷物を取って、私にも早く降りるように促した。
 え?やっぱり誘拐されるの?どこに連れて行かれるの?と思っているうちに、男たちは消えた。
 あれはなんだったのかピエロに聞くと、お金をくれたら荷物を舟まで運ぶよという営業だったようだ。いや、あれ、逆効果すぎる!話を聞けるような状態じゃない。
 ペルーもやはり資本主義社会だ。お金を稼ぐためにみんな必死だった。

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