ふと振り返る。

おばあちゃんに、会ってきた。
こんな世の中の状況になるとは思っていなくて、3年ぶりかもしれない。
会えても、会話はできなくて、目が合ったら、私だとわかってくれたかな、と思うくらいしかできなかった。
それでも何だか、生きているうちは今できるようなことを自分で選んで、色んな誰かといて、生きなさい、と言葉は交わさないでも姿で感じさせてくれた。
私の子供の頃の記憶が正しいかどうかは別にしても、私がその昔に教えてもらった話の記憶を辿れば、
若い頃のおばあさんが田舎へ帰って、若い頃のおじいさんとすれ違った橋の上で、きれいな人だなぁと振り返らなければ、ふたりの恋は始まらなかった。
最初にその話を聞いたとき、その出来事があるかないかで、私がいるかいないかの違いにまでなるのだと思った。その前に父がいるのかいないのか、でもあるが。
ひとりの何気ない日常の中の行動が、一体何に繋がっているのか計り知れない。
そのことが、ひとりひとりに、ある。
私にはその感覚があって、常に感じているとは言えず忘れているときも多いけれど、時々物凄いことに感じる。つい、人生を考えるという壮大なことになる。

読んでくださってありがとうございます。日常の中や旅の楽しみとして写真を撮り、日々の思いを書き、ギターを弾き歌います。いただいたサポートでは記事に書いたポストカードなど作りますね。今日も素敵な1日を。