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心が入った食事しか身体に届かない

心の不調が体調に影響している方が、コロナの流行から増えています。
中医学で“心身一如”と言いますが、心とカラダは同調しています。

中医薬の日の記念事業で10月31日に配信したYoutubuにて、以下のお話をしました。よければ再生できますので、ご覧下さい。

今回、盛岡で開催となり、震災後10年、コロナ禍での意味ある事業にしようとなりました。

私が養生についてのテーマをいただき、何をお話ししようか考えました。

やはり、大切な人を亡くした悲しみから、立ち直ることができたことをお話ししようと思いました。

母が今年3月に他界したのですが、心にぽっかり穴が開いて、悔やんでばかりいました。

そんなとき、無心にお米を研いで、食事を作っていると母が近くにいる感じがしました。

この頃、色々考える機会をいただいたと思います。


母が「美味しくなーれ」と念じて食事を作っていたことを思い出した


癌の進行した母が、「美味しいものは美味しいと思える時に食べないといかんかったね」と言っていました。

体調が悪いと、食事は美味しく感じません。元気だと美味しいものを美味しいと感じることが出来るのは当たり前ですが、とても幸せなことだと思います。


美味しく、心のこもった食事は、心を満たします。

豪華でなくても、丁寧な食事で栄養素を満たして欲しいです。

ジャンクフードやお菓子では、心や気持ちが入っていません。

出汁の効いた美味しいお味噌汁を飲んでみてください。
心が落ち着いて日本人で良かったと思えます。

食事も美味しくなく、元気になれない時、無理をしない方が良い


時間が一番の薬になり、そのうち折り合いがつくことも多いと思います。心身ともに充電する時間が必要です。


心のこもった食事で体を養って、心を休める場所で一人の時間と心が許せる人との時間を過ごすことで、とにかく自分を労わって欲しいです。

漢方相談で感じたこと、一人で悩みを抱えている方が多い

抱え込まず、吐き出せることで、心が軽くなり、整理がつきます。
精神的に辛いときは、心の援助をもらうことが必要です。


私は沢山の援助を受けたお陰で今があります。
母の癌の進行が早く、辛く悲しくて、なるべく母の話をしないようにしていました。


母は薬膳カフェを頑張ってくれました。癌の宣告を受けて、翌日からカフェを休み、さらにコロナの影響でカフェを休んでいます。お客様に「お母さんは元気?」と聞かれると答えに困りました。

けれど、母を慕ってくださった方に亡くなったことを伝えた方が良いと思い、お話しすると皆さん驚かれ、一緒に悲しんで下さいました。

泣いてお話していることで、だんだん癒されていくことが分かりました。
ちゃんと泣いてしっかり向き合うことで、人は癒されて前を向けます。

心の援助とともに、身体の援助も大切です。


私は母が心配で眠れなくなり、胃の調子が悪く、更年期症状も感じてきました。
私の身体の援助は漢方薬と鍼灸治療でした。穏やかに確実に快方に向かわせくれました。

回復の糸口が見つかると、光が見えたように心が軽くなり、頑張ってみようと希望を持てます。

調子が悪い時間を長引かせない、増やさないために、心と身体の援助が必要です。援助を素直に受け入れて、回復の糸口を探していくしかないと思います。


私の場合、娘の存在が回復を早めてくれたと思います。

めそめそ悲しんでいても、娘はお腹もすくし、構ってほしいと来てくれます。


家族や大切な人の存在は、心を軽くしたり重くしたりと色々ですが、両方があってこそ人生をともに過ごす意味があると思います。


新たな希望を見つけることが、不調を打破する突破口になると思います。


不調から打破するために、中医学の知恵が役立ちます。

この知恵をご自分と周りの大切な方の健康管理に役立てていただきたいと思っています。





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