生理不順の原因究明していくべき。ピルだけの対策は心配です。
「花の命は結構長い!」
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実家の猫は推定80歳くらいのメスちゃん。
長く楽しく生きててね❣️
前回に、私の思春期は生理不順の悩みだったこと、同じような患者様が結構いらっしゃって、
まず、生理不順をテーマに描いてみました。
生理不順には沢山の原因が隠れています。
生理不順でお悩みの方が、漢方薬を始める前に、病院に行きピルをもらうことが多いと思います。
確かに、ピルで生理が来ていれば安心しますが、根本的に排卵が起きない生理は、正常の生理とは違います。
ピル以外に排卵誘発剤を出される場合もあります。
排卵誘発が必要な場合は、妊活をされている方や、多嚢胞性卵胞の方も。
ピルの場合は、卵巣から出るべきホルモンを外部から補充して、子宮がホルモンレベルに合わせて内膜を生成し、ホルモンレベルが下がれば脱落して出血させ生理となります。
ピルによる生理を長年継続されていると、排卵を起こしていないので、卵巣がお休みの状況となります。
卵巣を休ませるには良いのですが、ずっと休みっぱなしはいかがなものでしょうか。
内膜症でやむなく休ませる治療もありますが、生理不順であれば原因究明して、通常の排卵してからの生理が来ることが望ましいと考えます。
中医学で無月経は、閉経以外には、気血の不足や停滞が考えられ、
昔から「血の道症」と言われるように、血の道の問題を考えます。
思春期の生理不順の場合は、血虚肝鬱気滞が多いと先に描きましたが、
血の不足とストレスによる気の渋滞が結構多いのです。
成人の生理不順は、血虚肝鬱気滞もありますが、
長年その状況ですと、子宮内膜症や子宮筋腫を発症しやすく、
瘀血(おけつ)となってしまい、痛みやしこりとなっていきます。
成人の生理不順では、多嚢胞卵巣や高プロラクチン血症なども診断を受けていらっしゃる方もあります。その対策はまたの機会に。
漢方薬では、血虚対策に婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)
肝鬱気滞の対策に逍遥散をよく使います。
思春期の場合は、この2つの処方で改善される場合もあり、
今思えば、私もホルモン剤でなく漢方薬で対策しておいたら良かったのに。。。と思います。
そうしたら、成人になってから、体調不良も少なかったかもしれません。
でも、28歳の時に婦宝当帰膠に出会ったおかげで今があるのでしょう。
それから20年近く飲んでいるのですが、おかげで更年期の始まるプレ更年期の頃の42歳で結婚、47歳で出産ができたのかもしれません。
次回は、生理痛について書きます。