見出し画像

漢方薬を信じて頑張るなら

妊活・ダイエットなどの病気でないけれど、体質改善が良いのではと、漢方相談の希望動機が増えています。

生活習慣病と診断され、これまた体質改善が必要だと思う方はもちろんですが、どちらかというと未病といって、病気を診断される前の方が漢方薬を考える方が増えてきています。

あるいは、病院の薬や治療をあまり好まない、限界を感じる、また副作用や検査が心配という方も漢方薬がふと頭に浮かぶのかと思います。

漢方薬は万能な民間療法か?

医学の発展に、中医学が貢献してきましたが、西洋医学の発展に比べ、エビデンスが無いという理由で、民間療法の部類に落ち着いてきました。

私も西洋医学を大学で教えられ、薬剤師国家試験も西洋医学の基礎を問うものでした。

医学部も同じくだと思います。

ただ、西洋医学を中心にした病院治療に限界を感じ始めた臨床現場を経験すると、東洋医学の魅力を追究したく、勉強を始める医療関係者や、実際に西洋薬治療されている患者様、患者様の関係者は同じ気持ちで興味を持ち始めるのではと思います。

最近は、ネットや書籍で、東洋医学系の専門家が情報を出していますので、それに共感したり、自分で勉強したいという方が急増していると思います。

自分の生活を見直したい、民間療法・食事療法を取り入れたいと考え、実践方法を探し求めているニーズを感じます。

漢方治療のバイブル、中国の医学書が原典の中医学

中医学は人間観察から始まり、植物・動物・鉱物など自然界にあるものの特性を研究し、体に害になるもの、薬になるものを見極めてきました。

漢方理論に則って、臨床的知見が集積されているのが中医学。

用いる際の注意点や用いるべき病態が、その医学書に詳細に定められています。

複数の生薬が組み合わされ、一つの処方ができ、様々な成分が体に作用し、体全体の調子を整えるように働くのが漢方薬です。

私はこの魅力に取りつかれました。

きっと、多くの方もその魅力に興味があるのだと思います。

だからこそ、体を根本から見直したい、生活習慣を見直したいという、コロナ禍で自分と周りを守りたいという時代に入ってきたのだと思います。

西洋医学と東洋医学が融合を目指すこと

中国研修に行くと、中西医結合といって、西洋医学と中医学は融合した形で治療方針が作られます。

検査や手術、治療の発展した西洋医学を生かし、未病の段階で気が付く、病気の展開を予測できる、副作用の点から東洋医学を治療に生かしています。

日本もその方向にあると思いますが、どうしても西洋医学の考えに固執している医療体制もあります。

私は不妊治療をしましたが、検査や治療技術の良い病院を選び、治療をお任せできるドクターに出会えたことが、ありがたいことだと思っています。

母の癌治療も、献身的なドクターであることを願いますが、医者も人間ですから、そう期待し過ぎてはだめだと分かりました。
だからこそ、治療をお任せできるドクターを探すことが、西洋医学の良いところを充分に体得できる第一条件だと思います。

そして、漢方治療も信頼できる医師・薬剤師などに出会えるかが重要だと思います。

体質改善の漢方薬の治療効果を上げたいなら

漢方治療は体質改善としていますが、体質は生まれ持った先天の精と生活習慣で作り上げた後天の精で、現在の体、体質があります。
体質改善は生活習慣の改善、後天の精を養うことで、先天の精を補填もできると思います。

漢方薬に頼って、生活習慣を変えないと、漢方薬は効きません!

これだけはとても重要なことだと思います。

養生7割、薬が3割。
漢方薬だけに頼っても、あと7割の養生ができていなければ、回復しないのです。
逆に言えば、養生をしっかりすれば、7割は体調を維持できるのですから、未病の段階であれば、養生で治未病できると考えられます。

薬の3割に頼り切らない生活は、ひとそれぞれの生活スタイルの中でみつけていくこと。

このサポートをしつつ、漢方薬を選ぶことが漢方相談です。

餅は餅屋、自分の限界は信頼できる専門家探しを。

ご自分で、中医学や漢方薬、薬膳などを学ばれている方も多いと思います。

勉強すればするほど、自分の体質の傾向が見えてくる、しかし、対策をしてみてもあまり変化がないという方も。

餅は餅屋。
といいますが、分からないところは専門家に聞いた方が良いです。
ネットで調べても、自分のケースと違う!これは合っているけどこれは当てはまらない!ということが多いと思います。

私も結局、自分の知りたい情報にたどり着けないこともあります。

漢方薬も信頼できる医療関係者に聞いて、自分の体質を知り、養生法も合わせて、始めて欲しいと思います。

自分の思い込みで、改善の妨げになっていることもあることに気が付くことも多いと思います。

ちょっとだけ情報収集にかじり聞きをするための専門家の知り合いを作るより、自分の体質を知っている、家族のような友達のような専門家ひとりに出会えると、一生の宝物ですね。

最後に分かりやすい情報を得られるサイトのひとつ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?