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肌養生 立冬~立春

立冬の11月上旬から立春の2月上旬は、冬の乾燥が肌ダメージに直結します。
立冬から立春までの肌養生について、中医学の養生を含めて解説します。

お肌相談の1番は乾燥。

乾燥肌はトラブル肌の原因になります。

肌トラブルとしては、湿疹、あかぎれ、ひび割れ、皮膚搔痒など。

保湿が基本ですが、肌環境は水と油のバランスを保つこと、油の酸化を防ぐこと、内臓からのケアも必要です。

冬は寒の気により停滞

寒さが身に染みる季節。
「寒」は収れん、すなわち引き締まるという特徴。
毛穴も締まりますが、筋肉も縮こまり、肩こりや血行不良も感じます。
太陽の温かみが恋しくなります。

陽気が少ない冬は血も冷えて、「血寒」といい血行不良となり「瘀血」の状態になりやすいとされます。
しもやけが血寒の分かりやすい症状。
しもやけは冷えて血流停滞して、皮下の毛細血管の色が肌色に反映されますから、冷えて紫色、温めると赤く腫れて痒みを起こします、

血液の巡りが悪くなると、血色や炎症はもちろん、肌の栄養補給も滞りがちになります。

冬は五臓の腎を大切に

中医学の腎は膀胱と表裏関係で、尿の作り貯蔵する腎臓の働き以外に、生殖の性ホルモン、免疫の副腎ホルモンなどの内分泌も関係します。

発育・成長・老化、生殖の関係、他に骨・歯・耳・脳・髪なども養い、耳に通じて聴覚も支えています。

また感情面にも影響し、腎が弱くなることで感情の驚・恐の傾向がみられるとされます。

老化現象の要となる腎の弱りは、冬の養生を大切にすることで、腎を守り老化を防ぐことに直結します。

肌のエイジングケアも、体の中からと考えると、補腎と活血という対策を冬にこそすべきだと考えています。

冬に良い食べ物や生薬

活血:玉ねぎ、らっきょ、ニラ、シサフラン、田七人参
イワシなどの青魚、沙棘(サージ)オイルなど

補陽:羊肉、鹿茸、シナモン、生姜、附子、丁子、冬虫夏草など

補血:なつめ、桑の実、当帰、阿膠など

冬の生活養生

「閉蔵」冬眠のように体のエネルギーを無駄に使わず、蓄える。
「活血」軽い運動で、血の巡りを良くする。
「温陽」保温を心がけ、体の陽気を逃がさず、太陽の光を浴びる。

寒いと屋内活動が多くなるが、部屋で温度設定を上げすぎないで
温かい服装でゆったり運動や活動する。
心身ともに落ち着いて、エネルギーを蓄えておくこと。

冬はついつい活動量が減るが、それはそれで良いのです。
省エネも兼ねて、設定温度を上げすぎず、温かい服装で動いて温かくなること、ちょうど良い養生になると思います。





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