日本にいながら中東グルメ旅 ーケバブ編ー
海外との往来が一般的になった今、日本でも多くの外国人を見かけるようになりました。日本にも約290万人の外国人が暮らしているそうです(2021年6月末時点)。
そのおかげか、日本には各国のレストランがたくさん。
飛行機に乗って旅立つことなく、世界中の料理が食べられるようになりました。
数ある異国料理のなかから、今日は中東のソウルフード、『ケバブ』をご紹介します。
そもそも、ケバブとは?
ケバブは、トルコなどの中東エリアで食べられている肉料理の総称です。お肉は鶏肉だったり、羊肉だったりと場所によって違います。
ただし、イスラム教徒の多いエリアなので、豚肉はほとんど使われません。
私たちはケバブとひとくくりにしていますが、実はケバブにも様々な種類があり、日本にある多くのお店で提供されているのはドネルケバブというタイプ。
『ドネル』とは、トルコ語で『回る』という意味の言葉。回転式のグリルで肉を焼き、外側から削いでいく調理法から、その名前がついたのだそうです。
店頭からあふれ出る匂いと熱気
この日、私はスポーツジムの帰り道、駅に向かって歩いていました。
すると、どこからともなく食欲をかき立てる香ばしいお肉の匂いが……。私と同じように、その匂いに思わず足を止める通行人の方もいらっしゃいました。
その匂いの出どころをたどると、異彩を放つ原色の外観を持つお店。まるでそこだけ外国とつながっているようです。
そのお店の一番目立つところで焼かれていたのは、チキンのかたまり。飲食スペースのないコンパクトな店内で、堂々と鎮座し、回転しながら行き交う人々の胃袋を刺激していました。
近づいてみると、お肉の大きさと、それを焼く火の強さにびっくり。肌がジリジリと音をたてて焼けている気さえします。
誘惑に負け、ケバブロールを1つ注文することに。
ケバブロールは、鶏肉と千切りした野菜を薄い生地でクレープのように巻いたものです。他にも、ピタパンにお肉をはさんだケバブサンドや、ご飯を添えたケバブ丼もありました。
1,000円以下で大満足のボリューム!
注文したケバブを受け取り、まず驚くのがその大きさ。手にずっしりと、その重みが伝わってきます。
500mlのペットボトルと比べると、ほとんど同じ大きさです。
中を見ると、はちきれんばかりにお肉と野菜が詰まっているのが分かります。
ケバブロールは皮が薄いので、中のお肉をしっかり味わうことができました。
ずっとグリルで焼かれていたお肉、おせんべいのようにパリパリになっているのではないかと思いましたが、とてもジューシー。薄切りにされているからか、余分な脂も落ちています。
お肉の味だけでも十分おいしそうですが、ソースがあると味に変化が出て、このボリュームでもどんどん食べ進められます。
私がオーダーしたヨーグルトソースは甘くなく、お肉をまろやかに包んでくれます。
そして隠し味に入っているガーリックが良いアクセントになり、あっという間に完食。
ごちそうさまでした!
お腹もこころも大満足
ランチどころかディナーにもなりうる大ボリューム。これが600円というのだから、お腹もこころも大満足です。
多少は日本風にアレンジされているのかもしれないけれど、たまに感じる香辛料の風味に、中東の食文化を感じました。
あなたも遠い異国の地に思いをはせながら、お腹いっぱいケバブを味わってみてはいかがでしょうか?
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