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「移住して、何をするの?」

という質問は私の周りでは比較的人気があり、その頻度は実は私を動揺させもしていました。

そんなにわかりにくいかなあと。

仮にすることなんてなかったとしても、いいじゃないですか。移住。


ぐらいに思っているので…
でも地方にとっては何らかの有用な人材でないと迷惑かしら。

わたしは今のところ生業をリフレクソロジストと言っていますが、「信州でも施術をするのですか?」という上手い訊き方ができずに「…行って何すんの?」と思わず言ってしまったという方もいそうです。

裏には「あなたは東京でないとやってけないよ」という呪いや、「サラリーパーソンじゃないもんね」「夫に頼るのね」「自由よね」といった複雑な感情もありそうだなー。めんどくさいなー。

あなたのこころを鎮める、納得の行くお答えができるかどうか。
答えてみたところでさらなる呪いをいただくのは嫌なので、そんな質問しないで欲しいなあと思うのが常でした。

因みに何らか答えると反応として戻ってくるのは…
「ふーん」って、大概の方がまず第1声。
「…寒いからね、気をつけて」
「いいね、自然、畑とか似合いそう」

はい。ありがとうございます。終了!
これが十音の実力、ヤマザキの人望の限界。それにしてもひどい。


どこに住もうが、自分の力を発揮できるだろう

という自信を、
わたしは十音の施術と、並行した3年8ヶ月のドラッグストアでの肉体精神労働で得てはいますが、

力を発揮できたところでそれを即、生活力(収入)に繋げられるかというのはまた別で、その甘さをつかれた気がして動揺していました。

わたし自身の中で言葉にまとめきれていなかったために窮鼠猫を噛んで過剰反応だったとも思います。

まとめきれないというのは、
この移住の目的というのがどれくらい長期計画になるのか分からず、
たくさんのマイルストーン的目標たちを経なければならないことと、
その目標がどれも大事だが、一つだけ語っても目的の雰囲気を伝えられないということ。

そういえば、この目標一つ一つと、目的について、全部を聴いて頂けた方は今までいない気がする。
その時向き合っている方に合った目標の部分を話すだけで時間が過ぎてしまって。 
引っ越し日も決まった今、地球暦®に目標を書き込むこともできそうなので、一度可視化してみようと思います。

さてわたしは信州で何をするんでしたっけ。


交流のための「3つめの椅子」をつくるためにとにかく動くのです。


酷暑から逃れて来られる、
滞在費を抑えた、
ラッシュのない、
ご飯が美味しい、
温泉がそばにある、
元気になれる場所。

あったらいいなと思ったので、つくるために動いてみる。
なせ南信の富士見町を選んだかというのは、あまり劇的なお答えはなくて、
両親がすでに移住組で行っておりご縁があったこと、
東京から行きやすく、古楽関係者にも比較的なじみある場所なこと。
比較的「スローライフ」志向の方が多い土地と聞いています。
何よりも、やっぱり空気が美味しい。
山の景色は雄大だ。

また、家を買うというのも外せない目標の一つ。
フリーで、見ようによってはワーキングプアかもしれないヤマザキが、
家を買い、直し、集える場所を作るのです。
そういう選択肢も人生にはあるよと一番伝えたいのは、
2020年の初夏に会った母校の300名の大学生さんたち。
ゲストでしゃべってたあの自営業の人、家買っちゃったんだって~
なんとかなるもんなのね~
って彼女たちに肩の力を抜いて笑ってもらいたい。
人生は負けの経験してなんぼです。

リフレクソロジーも、古民家も、東京出張も、移住そのものでさえも、
目標の一つでしかないのです。
そして目的はしなやかに、その位置を変えたりしそうで、
予め正確にお答えすることができない気がします。

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